フィンランド最大の研究機関、フィンランド技術研究センター(VTT)が、国内企業との提携策を模索するなど、北東アジア研究センターの韓国設立も念頭に置いた地ならし作業に乗り出した。欧州通信方式GSMの本場フィンランドの中核研究機関がCDMA(符号分割多重接続)方式の韓国を訪問するという点でも、動向が注目される。
 国際科学技術協力財団が4日に明らかにしたところによると、VTT副社長や事業開発マネージャーら代表団4人が6日から12日の日程で韓国を訪れる。訪問団は太田市の大徳研究開発特区をはじめ国内の主要な研究・開発(R&D)機関などを訪問し、無線通信と情報技術(IT)、環境、インテリジェント技術、ベンチャー投資部門などで、協力提携先を積極的に模索する予定。

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 VTTはIT部門で先端技術を開発しノキアなどに技術移転してきたほか、人間と情報通信機器の相互作用を扱う技術開発も推進するなど、フィンランドの通信技術の発展に大きく寄与している。そのため、今回の訪韓でIT部門での協力体制は相当部分具体化する可能性が大きく、実現すれば相乗効果が見込まれると科学技術協力財団はみている。

 VTTは1942年に創立された非営利機関。米シリコンバレーにも進出しており、これまでに1000件以上の特許を出願している。

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