森の資源を守る目的で制定された4月5日の「植木日」に、本来の趣旨とは裏腹に、毎年山火事が多発していることが分かった。
 山林庁が4日に明らかにしたところによると、植木日に発生した山火事は過去5年間で157件、年平均にして31.4件だった。年間平均発生件数は全体で約543件で、植木日の1日だけで5.7%を占めることが分かる。

 年度別の被害状況は、01年が33件で30.1ヘクタール、02年は63件で620.6ヘクタール、03年は27件で21.2ヘクタール、04年は14件で5.1ヘクタール、05年は20件で15.6ヘクタールだった。5年間で計692.6ヘクタール(209万坪)の林野が焼失したことになる。

 毎年植木日になると大規模な山火事を繰り返す第1の原因は、植木日が昨年まで祝日だったため多くの登山客が訪れていたという点。山林庁関係者は、火災の原因は登山客による失火が多いと分析している。実際に消防防災庁の調べでも、登山客が多い土曜日や日曜日に発生するケースが全体の38%を占めている。また、4月は季節的にも空気が乾燥し強風が吹くため、小さな失火が大規模な山火事を招く可能性が高いという。

 山林庁は今後、山火事専門予防鎮火隊の増員、鎮火ヘリの追加配置、東海岸山火事防止管理センターの設置、火に強い広葉樹などに植え替える「耐火樹林材の調整事業」などを推進するとしている。

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