造船工業協会長を務めるサムスン重工業の金澄完(キム・ジンワン)社長は31日、ソウル市内で開かれた韓国貿易協会主催の朝食会で講演し、韓国に造船業に対する強い自信を示した。 
 「韓国造船産業の現在と未来」と題した講演で金社長は、「韓国の造船業は全部門でトップを占めており、思い切った投資と技術競争力を維持すれば2020年までに世界1位、シェア33%を維持できる」と述べた。また、韓国の造船業が昨年、輸出に占める割合で5位、貿易黒字161億ドルを実現し、外貨獲得率では製造業平均の65%を大幅に超える91%を記録したと説明した。

 世界トップ維持の秘けつとして金社長は、思い切った投資による設備の確保や新工法の導入、良好な労使関係を挙げた。さらにエンジンや鉄鋼など関連産業も世界トップレベルの競争力を持っており、国内メーカー間の無限競争で競争を常に意識する環境が一役買ったと分析した。

 金社長は世界トップの競争力維持の条件として、「新概念や次世代船舶の液化天然ガス(LNG)運搬船、クルーズ船などを早期に建造することで途上国との格差を拡大し、人材の高齢化に備え優れた人材の採用や安定的な労使関係の定着が必要だ」と主張した。

 今後の見通しについては、日本はシェア2割で3位に転落するが、中国は安い賃金や中国政府の積極的な支援に支えられ世界2位に浮上すると見込んでいる。

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