今年に入り経常収支の黒字が急減し、業種や企業規模による輸出の二極化が深刻化していることが分かった。
 韓国貿易協会の貿易研究所が28日に明らかにしたところによると、昨年は輸出入が全体的に好調を見せ、貿易黒字を持続したものの、重化学製品や軽工業、1次産業製品などの業種別、大企業や中小企業の規模別で輸出の二極化が起きている。

 昨年の重化学製品の輸出は2549億ドルで、前年と比べ15.2%増加したが、軽工業の輸出は252億ドルで1.3%減少したほか、1次産業製品も42億ドルで38.6%減った。

 企業別では、昨年1億ドル以上輸出した企業は178社で、前年の158社から20社増加したほか、輸出規模も2249億ドルで15%増えた。1000万~1億ドルの輸出を記録した企業は1268社から1300社に増え、輸出量も340億ドルで4.3%増加した。

 一方、100万~1000万ドルの輸出企業は6821社で、2004年の6970社と比べ149社減少し、輸出量も211億ドルで2.3%減った。100万ドル以下だった企業も2万2249社から1万7543社に減り、輸出規模も44億ドルで6.7%下がった。

 貿易研究所の辛承官(シン・スングァン)研究委員は輸出の二極化について「昨年の海外景気は大企業の輸出が中心だったのに対し、中小企業は人件費や為替相場、技術開発に弱く価格競争に負けたため」と指摘した。その上で、業種をシフトする企業に対しインセンティブを提供し、産業構造の高度化を図るほか、大企業と中小企業間の相互協力を推進すべきと強調した。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0