出土した円筒型土器=27日、ソウル(聯合)
出土した円筒型土器=27日、ソウル(聯合)
三国時代の円筒型土器が、全羅南道順天市のアパート団地建設現場から見つかった。
 南道文化財研究院が27日、昨年10月13日からの発掘調査の結果を明らかにした。今回確認できたのは、紀元前3世紀~紀元前後の鉄器時代のものと推定される、集落を取り囲むように掘られた環壕遺跡1基と、紀元前~紀元後6世紀に造成された住居跡220基をはじめ、前方後円墳以前の墳墓である6世紀ごろのかめ棺墓1基、石槨墓8基、三国時代初期の土器など。

 このうち、ある住居地跡から出土された円筒型土器は高さ40センチメートル、底辺直径28センチメートル、上部直径10センチメートルの末広がり型で、逆さにするとラッパのような形だ。出土数は多くないが、湖南地方で三国時代の住居地跡から出土したという点で、これまでに確認されているほかの遺跡地の土器とも共通する。形状は日本の古墳にみられる埴輪とも似ているというが、機能と使い道は明らかに異なるという。学会では今回見つかった土器は、住居地で煙突として使われた可能性が大きいとみている。


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