国内で臓器移植を必要とする患者の需要に対し、提供される臓器の量が絶対的に不足していることが分かった。
 保健福祉部が28日に国会保健福祉委員会の文姫(ムン・ヒ)議員に提出した資料によると、現在国内で必要な臓器は1万5012件であるのに対し、提供された臓器は2071件にすぎなかったという。

 必要とされる臓器の内訳は、腎臓5846件、角膜3685件、骨髄3160件、すい臓175件、心臓161件、肺50件。これに対し実際に供給された臓器は、腎臓760件、骨髄305件、すい臓12件心臓26件、肺8件にすぎない。

 臓器不足の理由には、臓器提供を希望する人の数が少ないことが挙げられている。臓器提供の申し出は、人口1000人当たり3人にも満たず、臓器提供を約束しても実際には提供されないなど、臓器提供の習慣がまだ定着していないためだという。

 文議員は「臓器提供の活性化に向け政府に強く対策を促したい。必要であれば関連法の制定を進める考え」と述べている。


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