外交通部の宋旻淳(ソン・ミンスン)次官補は28日、米朝間の偽造紙幣問題をめぐる議論と関連し、「直接関連国の米国、北朝鮮、中国が解決すべき」との認識を示した。
 6カ国協議で首席代表を務める宋次官補は同日午前、「6カ国協議の現況と見通し」をテーマに開かれた韓国国防研究院(KIDA)主催のフォーラムでの講演し、「韓国政府も(偽造紙幣問題が事実なら)容認することはできず、規範に従い解決すべきとの立場」と明らかにした。その上で、偽造紙幣問題が6カ国協議に影響を与えていることに対し韓国政府は深刻な懸念を抱いており、持続的に関連情報を分析・評価していると説明した。

 6カ国協議の共同声明履行計画を作成する方式については、履行計画全体の枠組みを作る方式と、分野別に分ける方式があるだろうとし「現在は信頼が不足し問題が生じているが、信頼は言葉でなく行動から生まれるため、米朝、南北の行動を通じた信頼構築が望ましい」と強調した。

 宋次官補は、6カ国協議での韓国の位置づけについて「一部では米朝間の意見調整や仲裁役とみられているが、われわれにはわれわれの考えがあり、別の国がこれに近づけるようにすることが役目」と説明した。北朝鮮の核問題解決過程で韓米対立を懸念する声が多いとの指摘に対しては、「2月に北朝鮮が核保有を宣言して以来対立があるようにみえるが、最前線にいる私としては克服できない対立があるとは思わない」と答えた。

 北朝鮮が6カ国協議を通じ核を放棄すると思うか、との質問に対しては「北朝鮮が核を保有しようとする動機がどこにあり、われわれがどんな措置を取ることができるのかにより、北朝鮮が核を放棄するかが決定される」との見方を示した。


Copyright 2005(c) YONHAPNEWS. All rights reserved
 0