黄禹錫(ファン・ウソク)教授チームが作製した胚性幹細胞(ES細胞)研究を再検証しているソウル大学調査委員会が、先週末に外部に依頼したDNA鑑定の結果を検討した結果、今年5月にサイエンス誌に論文を発表した時点では患者対応型ES細胞は存在していなかったとの結論を下した。
 調査委員会は黄教授が冷凍保管後に解凍した5個を含む細胞試料9個と、培養中の細胞試料9個、患者の体細胞13種、テラトーマ3種、クローン犬の体細胞3種に対するDNA検査を外部に依頼していた。検査の結果、テラトーマ段階まで進んだ2個の幹細胞は患者対応型ES細胞ではなく、ミズメディ病院に保存していた受精卵から作製した別のES細胞だったと結論付けた。ただ、2004年に発表されたES細胞1個と、今年発表されたクローン犬の真偽については今後の検討が必要としている。

 調査委員会はこうした内容を含む最終検証結果を29日午前11時に発表する予定だ。


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