ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授が行なう幹細胞研究の経済効果が年間で最大33兆ウォンに達するとの見通しが明らかになった。
 科学技術業界筋が29日明らかにしたところによると、科学技術政策研究院(STEPI)は院内向け刊行物に掲載した「黄禹錫教授の研究成果の経済的価値と示唆点」という報告書を通じ、黄教授ら国内の研究陣が収める経済効果が2015年に年間6兆6000億ウォンから33兆ウォンに達すると推定した。

 報告書は制度やインフラなどの条件変化により「楽観的」「中立的」「保守的」にそれぞれ分類し、楽観的の場合は年間324兆ウォン規模に拡大する幹細胞治療関連の世界市場で33兆ウォンの経済効果を得ると予想した。中立的な場合は年間194兆ウォン台の市場で19兆8000億ウォン、保守的な場合は年間65兆ウォン台の市場で6兆6000億ウォンの収益を上げることができると推定した。これは韓国が現在保有する胚性幹細胞(ES細胞)に関する研究成果の技術価値が全世界の17%に達するという見通しをもとに算出した数値。

 研究院は「黄教授の研究成果の価値がこのように大きいのは、パーキンソン病やアルツハイマー病、糖尿病などの患者数が大きく増加している分野に焦点が向けられているため」と分析している。



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