情報通信部の陳大済(チン・デジェ)長官は8日、ソウル市内のホテルで開かれたASEANソウル委員会の演説で、韓国の情報技術(IT)発展の現況と「IT839」政策などのビジョンを説明し、東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力拡大を約束した。ソウル委員会とはASEAN加盟10カ国の韓国駐在大使の集まり。
 陳長官はこの場で、IT人材の育成、IT政策諮問などこれまでの協力事業を推進し続ける一方、ASEANのIT協力発展の方向性と戦略プログラムの「ASEANICT(情報通信技術)フォーカス2005‐2010プロジェクト」に積極的に協力していくと明らかにした。

 これに対しASEAN各国の大使らは「IT839」政策など韓国の全般的なIT政策とIT分野の成功背景に関心を示し、韓国のIT発展経験やノウハウが協力強化を通じ各国に伝えられることを望んだ。各国大使は、12~19日に釜山で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で披露される携帯インターネットの「ワイブロ」と、最近活性化している衛星デジタルメディア放送(DMB)について多くの質問を投げかけるなど、高い関心を集めた。このほか、情報通信部が国際情報格差(デジタルデバイド)の解消のために行っている開発途上国の特別協力事業に言及し、ASEANにさらなる支援と配慮を求めた。特に専門家の研修プログラムなど人材養成部門での支援の必要性を強調した。


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