竜山に移った国立中央博物館が28日午前10時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領をはじめ、社会各界の要人、駐韓外国大使館や外国の主な博物館の関係者ら約500人が出席する中、開館記念式を行った。

 盧大統領は、祝辞で「国立中央博物館が光復(日本からの植民地解放)から6度にわたる移転を余儀なくされた残念な歴史は幕を閉じた」と宣言した。米軍基地が移転した後の竜山には民族歴史公園も作られると述べた。

 博物館の李健茂(イ・ゴンム)館長は経過報告を通じ、「われわれの民族文化の殿堂が竜山で生まれ変わった」と宣言した。

 盧大統領は、開館式に続き李館長の案内で考古館と歴史観を見学した。展示スペースの入り口ではこのほど日本から引き渡され一時展示中の北関大捷碑について兪弘濬(ユ・ホンジュン)文化財庁長から説明を受け、考古館では1993年に出土した百済金銅大香炉を観賞した。また、歴史館では訓民正音解例本をはじめとするハングルの文化遺産や北漢山新羅真興王巡狩碑などを観賞した。

 新竜山博物館は、敷地面積約9万3000坪、延べ床面積約4万1000坪で、建物は地下1階から6階まで、展示スペースは約8200坪に及ぶ。常設展示室は、歴史館、考古館、寄贈館、美術1・2館、東洋館の6つからなり、「歴史の道」と名付けられた廊下が間に設けられる。携帯情報端末(PDA)とデジタル音楽ファイルを備えたモバイル展示案内システムも導入される。また、新竜山博物館は博物館とともに楽しむことを目的とし、イベントステージとミュージアムショップをはじめとする各種文化施設、食堂街・カフェテリアなどの飲食・便宜施設を備えた。

 観覧は2005年末までは無料。1月1日と毎週月曜日は休館。また、2006年からは毎月第4土曜日を無料観覧日に指定し運営する。

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