北朝鮮側と白頭山観光について協議するため22日から平壌を訪問する計画だった現代峨山の役員2人が、北朝鮮側からの招待状が届かず訪朝できなくなった。北朝鮮側の朝鮮アジア太平洋平和委員会は20日に報道官名義で「現代峨山との事業全面再検討」を示唆していたが、これが実行に移されたものとの見方が強い。
 関連業界が21日に明らかにしたところによると、韓国観光公社が中心となり観光業界関係者らによる平壌訪問が進められており、これに現代峨山役員も参加する予定だったが、役員3人のうち2人に対する招待状が北朝鮮側から届かなかった。北朝鮮を訪問するには、北朝鮮側の招待状を受け取り、統一部の承認を得ることになっている。この2人は、訪朝目的の欄に「白頭山観光協議」と書いており、招待状を受け取った1人は一般訪問客と同様「ペンキ引渡し関連」と記入した。観光公社は北朝鮮側にペンキやタイルなどの資材を提供することで合意しており、資材の引渡しを目的とした訪朝は認められたことになる。

 北朝鮮側は今月初めに韓国観光公社にだけ白頭山観光協議を提案していたが、今回招待状が来なかったことで、現代を白頭山観光から排除しようとの動きが明白になってきた。現代峨山関係者は「招待状とは関係なく、今は北朝鮮側と会うのに適切な時期か考える必要がある」と話している。

 一方、韓国観光公社が、北朝鮮側と白頭山観光について協議できるかも不透明な状況だ。招待状を受け取った人は、目的欄に「白頭山観光協議」と「資材引渡し関連」の2つをともに記入していたという。韓国観光公社関係者は「北朝鮮側が協議を提案し、公社側は平壌訪問期間に会おうと返信したが、これに対し北朝鮮側から返事が来ていないため、実際に協議できるかは分からない」と話している。


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