国防部の尹光雄(ユン・グァンウン)長官と米国防総省のラムズフェルド長官は21日、単独会談を行い、来月18~19日に釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に向け、対テロ警戒態勢を敷くため緊密な情報交換体制を維持していくことで合意した。
 また、韓米同盟が両国の利益のために重要で、朝鮮半島と北東アジアの平和・安定のため確固たる連合防衛体制が保たれなければならないとの点で意見を共にした。これについて両長官は、韓米連合軍事力が最高の準備態勢を保っていることを高く評価するとともに、韓米同盟が包括的、躍動的な関係に発展していることを歓迎すると共同声明に明示した。

 共同声明は「両長官は、朝鮮半島安保と北東アジア地域の安定を確保するための米軍の持続的な韓国駐在の必要性に同意するとともに、停戦維持のための在韓国連軍司令部の役割の重要性を認めた」などの内容が盛り込まれた。

 ラムズフェルド長官は、軍事任務の転換と連合軍事能力の発展計画が問題なく進められていることを高く評価するとともに、韓国が自国の防衛に多くの役割を担っていることを評価した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の国防改革案については「韓国の国防改革案の基本方向を理解し、米国は積極的に支援する」との考えを示した。両長官は、韓国の国防改革案が今後同盟関係の発展を後押しするだろうとの点で意見を共にした。また、来年にも安保政策韓米安保政策構想(SPI)会議を行い、第38回韓米定例安保協議会(SCM)は、ワシントンで開催することで合意した。

 尹長官とラムズフェルド長官はこの日、単独会談に続き、双方の国防・外交分野の実務担当者9人ずつが出席する中、拡大会談を行った。拡大会談には両長官のほか、韓国側からは国防部の安光チャン(アン・グァンチャン)政策広報室長、全済国(チョン・ジェグク)国際協力官、金ビョンギ対米政策課長らが、米国側からは、リチャード・ローリス副次官補(アジア太平洋問題担当)、国防総省のピーター・ロッドマン次官補(国際安全保障担当)、在韓米軍のラポート司令官らが出席した。


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