訃報が伝えられた扇風機おばさん、”整形依存”の怖さ教え続けた半生とは
訃報が伝えられた扇風機おばさん、”整形依存”の怖さ教え続けた半生とは
“扇風機おばさん”こと、ハン・ヘギョンさんの訃報が伝えられた。

 “扇風機おばさん”という名前は、整形依存によって顔が膨れ上がり、まるで扇風機のような姿になったことからきたもの。日本の番組でも何度か取り上げられ、彼女が話す実体験によって、整形依存の怖さが世の中に広まった。

 “扇風機おばさん”の半生とは。

 ハン・ヘギョンさんは「美しくなりたい」という一心で、美容整形外科に通うようになった。若いころの夢は、歌手。その夢を叶えたが、「美しくて愛される歌手になりたい」という強い思いから、一度の整形だけでは満足できない状態に。「もっともっと」という強迫観念から、幻聴に悩まされるようになったという。

 そして、彼女が駆け込んだのは、闇医者。闇医者に通ってシリコンを入れ続けたが、それでも「もっと美しく」という思いは消えることがなかった。

 最終的に彼女がとった行動は、自らが施すこと、シリコンの代わりに食用油や工業用オイルを自分の手で注入。ここから、彼女の顔面崩壊が始まっていき、徐々に顔が膨れ上がっていった。

 その後、彼女の姿は韓国で話題となり、寄付金が集められるようになる。集まった寄付金で、顔に溜まった異物を除去するための手術が行われた。しかし頭に大量の異物が残り、命の危険も脅かすことになった。

 2012年、高須クリニック院長の高須克弥氏率いるスペシャルチームのもとで、大手術が施されることになった。この手術によって、以前と比べるとだいぶすっきりとした顔になり、その姿がテレビで公開された。

 当時、日本のテレビ番組に出演し、自らの行動を悔やみながらも「整形依存の怖さ」を教え続けたハン・ヘギョンさん。57歳で壮絶な人生は幕を閉じた。


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