元慰安婦のイ・オクソン氏(写真)ら10名は21日、日本の右翼系政治運動家である鈴木信行氏を名誉毀損容疑で検察に告訴した。(提供:news1)
元慰安婦のイ・オクソン氏(写真)ら10名は21日、日本の右翼系政治運動家である鈴木信行氏を名誉毀損容疑で検察に告訴した。(提供:news1)
元慰安婦のイ・オクソン氏(89)ら10名は21日、日本の右翼系政治運動家である鈴木信行氏を名誉毀損容疑で検察に告訴した。

 鈴木氏は今月19日、元慰安婦らが共同生活をしている施設「ナヌムの家」と市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」に元慰安婦と韓国を侮辱する小包を送った。

箱の中には日本語で「第5種補給品(慰安婦を指す)」と書かれたものと一緒にゆがんだ顔で膝から下がない少女像の模型(高さ12cm、幅5.5cm)と、「竹島は日本固有の領土」と書かれた杭の模型(高さ9cm)が入っていた。

 これに対して元慰安婦らはこれ以上日本の蛮行に耐えられず、内部議論の末、検察に鈴木氏を告訴することにした。

 この日、元慰安婦代表として検察に到着したイ氏は取材陣に対し「私は鈴木氏が強く処罰されたらと思う」と語った。

 また「幼い頃に連れて行かれた少女たちは現在、残された日が限られてきている」とし、「来るのが大変なのにこうして訪ねてきたのは、侮辱されて黙っていられなかった」ともどかしさを見せた。

 続けて「私たちが日本で慰安婦と言われるのがとても悔しい」とし、「私たちは慰安婦ではなく“強制的に”連れて行かれただけで、なぜ慰安婦と言われるのかわからない」と述べた。

 白いチョゴリ(チマチョゴリの上着)と薄緑のチマ(チマチョゴリのスカート)を身につけ、車いすに乗った白髪のイ氏はこの日、「ナヌムの家」の所長や弁護士と共にソウル中央地検に到着した。

 鈴木氏は、2012年6月にソウル市内にある駐韓日本大使館前に設置された慰安婦少女像にいわゆる「竹島杭」を立てて慰安婦を冒涜する発言をし、元慰安婦に対する名誉毀損容疑で2013年2月に在宅起訴された。

 しかし一度も出廷しなかった鈴木氏に対して裁判所は昨年6月30日に拘束令状を発付し、検察に指名手配を依頼した。発付された拘束令状の有効期限は来月30日までである。

 「ナヌムの家」のアン・シングォン所長は「今回は韓国政府が犯罪人引き渡し条約を強く主張し、鈴木氏が韓国の司法当局で調査を受けられるよう最善の外交的努力をしてほしい」と政府に訴えた。



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