セウォル号事故当日、元補佐官のチョン・ユンフェ氏(写真)と会ったというイ氏と、チョン氏の昨年8月の通話記録が法定で公開される。(提供:news1)
セウォル号事故当日、元補佐官のチョン・ユンフェ氏(写真)と会ったというイ氏と、チョン氏の昨年8月の通話記録が法定で公開される。(提供:news1)
セウォル号事故当日、元補佐官のチョン・ユンフェ氏と会ったというイ氏と、チョン氏の昨年8月の通話記録が法定で公開される。

 ソウル中央地裁は30日、第4回公判を行い、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長側と検察は事実照会申請において張り詰めた攻防を繰り広げたが、裁判所はこれを受け入れた。

 加藤前ソウル支局長の弁護側はこの日、チョン氏と昨年検察の調査を受ける前の8月29日と8月8日~15日の通話内訳に対する事実照会を申請した。

 また検察の調査過程ですでに提出されたセウォル号事故当日にチョン氏の発信情報の位置追跡を除外した受信情報の事実照会も申請した。

 弁護人は「チョン氏とイ氏の証言の違いを把握するためであり、特定期間であるためプライバシー侵害の問題も少ない」と主張した。

 これに対し検察は「弁護側は二人が検察の調査に備え、セウォル号事故当日の行動について事前に話し合っていたと言うが、そうとは言えない」とし、「チョン氏に対する通話内訳の照会は公訴事実立証と無関係であり、陳述の信憑性とも関係ない」と反駁した。

 裁判部は「チョン氏が大統領府に記録を残さず出入りしたり、大統領がイ氏の家でチョン氏に会ったりしたということは、警護システムを考えると、納得が難しい」とし、「セウォル号事件当日、大統領の全ての行動を明らかにすると言うことは、受け入れられない」と判断した。

 続けて「チョン氏の発信内訳と受信内訳、大統領府秘書室の出入り内訳など、客観的資料をもとにすると、セウォル号事故当日、大統領とチョン氏は会っていなかったと見られる。うわさの内容は合理的な疑いなく虚偽である点が証明されたと見られる」とした。

 裁判部は、加藤前ソウル支局長が引用報道した記事が正当だったのか調べるため、原文記事を書いた朝鮮日報のチェ・ボシク選任記者を証人として採択した。また海外マスコミの他の特派員も一部特定し、証人として呼ぶ予定。

 加藤前ソウル支局長は、昨年8月3日の朝鮮日報のコラムを引用してセウォル号事故当日である4月16日の7時間ほど、朴大統領の所在が把握できないと私生活の疑惑を提起した。

 検察は、何の根拠もなく朴大統領に不適切な男女関係があるような虚偽であると指摘し、名誉を毀損したとみて、昨年10月に加藤前ソウル支局長を書類送検した。

 加藤前ソウル支局長に対する次の公判は来月20日午前10時に行われる。


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