来月開催「BTS無料コンサート」、約7億円の公演費用は釜山市も万博誘致委員会も「出さない」と主張(画像提供:wowkorea)
来月開催「BTS無料コンサート」、約7億円の公演費用は釜山市も万博誘致委員会も「出さない」と主張(画像提供:wowkorea)
10月15日に「2030釜山万博」誘致のため釜山で「BTS(防弾少年団)」のコンサートが予定されているが、開催1か月前にして関連費用をどこが負担するのか決まっていないことが明らかになった。

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 財界および文化界の関係者によると、「BTS」の所属事務所HYBEが主催及び主管、釜山市が後援のコンサート「BTS Yet to Come in BUSAN」には約70億ウォン(約7億円)の費用が必要だという。開催に一部関与している万博誘致委員会に加わっている財界関係者は「BTSのコンサートだけに舞台装置などにかかる金は小さくはない。70億ウォンほどを使わなければならないが、金の出所は互いになすりつけ合っている雰囲気だ」と伝えた。

 「無料公演」としているだけに、チケット代を受け取ることはできない。

 万博誘致委員会事務局の関係者は「この公演はHYBE側が企業から広告などをしてもらって費用を充当すると聞いている。誘致委員会から費用を支援しない」と述べた。釜山市の誘致企画団関係者も「HYBEが主催側なので、費用に関する問い合わせはHYBEで答えるべきだ。釜山市は後援機関として場所を提供し、交通や宿泊など公演に必要な行政支援を担っている」と説明した。

 またHYBE側は「HYBEと多くの企業が万博誘致に賛同するため、公式スポンサーとして参加している」と答えたが、企業名は公開しなかった。

 誘致委員会以外にも企業に“請求書”が行くことになるとも言われている。釜山万博誘致のために力を注いでいるサムスン、LG、現代自動車、SK、ロッテ、CJといった主要グループから協賛や広告などの名目で出してもらうというのだ。ただ各企業は「まだ協賛など要請されておらず、費用支援計画も聞いていない」と明らかにしている。結局公演が迫ってから企業が急に協賛要請を受けたり、一旦HYBEで費用を出した後に事後精算したりする可能性が高い。

 また金融監督院の電子公示によるとHYBEはことし上半期だけで7971億ウォン(約800億円)の売上があり、営業利益は1253億ウォン(約125億円)、短期純利益は1295億ウォン(約130億円)を記録したという。公演費用を自ら充当できない財政状況ではないため、企業協賛が思い通りにいかない場合はHYBEで充当する可能性もある。

 入場券の販売もなく純粋にHYBEと企業の協賛で行う今回の公演は、これまで韓国内で開催されたイベントの中でも「過去最高の協賛公演」になると予想される。文化界の関係者は「数か月間上演する超大型ミュージカルの制作費が100億~300億ウォンとなるわけだから、「BTS」の一日公演が70億ウォンになるのは理解できる数値だ。このスケールのイベントを協賛だけで行うのは見たことがない」と述べた。

 当初、旧韓国ガラス釜山工場の敷地に特設ステージを設置して10万人を動員する予定だった。ところが会場の安全問題などが指摘され、今月2日にアジアド主競技場への変更を発表した。アジアド主競技場には最大6万~7万人の収容が可能で、当初の動員数よりも少し減る見込みだ。HYBEは釜山行きの国際旅客ターミナル野外駐車場に大型スクリーンを設置してリアルタイムで観覧できるようにする計画だという。

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