30日の放送では、ある韓国女優がレジャーボートで遊んでいたところ漂流し、北朝鮮海域に侵入。倒れていたところを北朝鮮兵士に発見され、一時は「スパイ」と間違えられて銃口を向けられたが、「流れ着いた民間人」と理解した北朝鮮兵士が女性をかくまうというもの。北朝鮮で兵士に助けられながら過ごすうちに、女性は”決して愛してはいけない”北朝鮮兵士を好きになり、兵士もまた女性の笑顔に惹かれていく…というストーリーだった。
このストーリーが大ヒットドラマ「愛の不時着」のモチーフになったと紹介されたが、北朝鮮に流れ着いた女優チョン・ヤンとは一体どんな人物なのか?そして、その日そこで何があったのか?
WoW!Koreaは12年前の2008年9月13日、同事件を報道していた。(以下、2008年9月13日に報じたWoW!Korea記事を引用)
韓国女優兼歌手のチョン・ヤンと40代男性ら3人が乗ったレジャーボートが漂流し、北朝鮮海域へ侵入。北朝鮮警備艦の銃撃を受けたことが明らかとなった。
チョン・ヤン一行が乗ったボート(3t)は2008年9月9日、北方境界線(NLL)を超え北朝鮮海域に侵入し、北朝鮮の住人に発見された。その後警備艦の銃撃を受けたと2008年9月12日に報道された。
報道によると、一行は濃い霧のため海上を漂流。見知らぬ場所に辿り着いたところ、現地住民に発見された。仁川(インチョン)の方向を尋ねると「すぐに戻りなさい」という北朝鮮特有の”方言”を聞いて、そこが北朝鮮であることを知ったという。
その後、船の走行方向を南向きに変えて漕ぎ出したが、武装した北朝鮮の警備艦の警告放送と銃撃を受けた。
警備艦はチョン・ヤンの乗る船に数発の警告射撃を行ったが、追撃していた警備艦が網にかかったことで、幸い逃げ切ることができたと報じられた。
チョン・ヤン一行は海洋申告に電話し、遭難SOSを発信。韓国海軍によって救助された。救助されたチョン・ヤンは関係機関の合同尋問と調査を受けたが、容疑が確認されなかったことから帰宅の許可がおりたと伝えられた。
当時、韓国では20代の女優チョン・ヤンが「なぜ40代男性ら3人とボートに乗っていたのか?」という点がクローズアップされていた。
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