グローバル視聴者投票により1位に輝いたヤン・ジョンウォン。(画像:画面キャプチャ)
グローバル視聴者投票により1位に輝いたヤン・ジョンウォン。(画像:画面キャプチャ)
9月18日(金)に生放送された、デビューメンバー決定の「I-LAND」(Mnet、tvN)最終話(第12話)は“ドンデン返し”の連続だった。

I-LAND の最新ニュースまとめ

ファイナルテストに進出した9人のうち、グローバル視聴者投票により6人、プロデューサー選択で1人の計7人がデビューメンバーとなるため、これまでの流れを考えると、番組ファンならある程度は予想できたと思うが、最後の最後に来て、こんなに大きな順位変動が起こるとは誰が予想できただろうか。

番組のストーリーテラーを務める俳優ナムグン・ミンでさえ、進行の際、何度かコメントを噛んでしまうなど緊張感あふれるスタジオに、前回の「コンセプトテスト」のランキング順にケイ、ニキ、ソヌ、イ・ヒスン、パク・ソンフン、ジェイ、ジェイク、ダニエル、ヤン・ジョンウォンが登場。総括プロデューサーのパン・シヒョク代表をはじめとするプロデューサー、ディレクター陣はもちろん、観覧席には「I-LAND」に参加した志願者たち、さらには「BTS(防弾少年団)」、「TOMORROW X TOGETHER」まで応援に駆け付け、新グループの誕生を見守った。

オープニングで「I&credible」をパフォーマンスし、「ファイナルテスト」として、“孵化”をテーマにした新曲「Calling(Run To You)」を披露した9人。さらに、これまで一緒に汗を流してきた志願者たちと共に総勢22人でシグナルソング「Into the I-LAND」まで、全ての力を出し切った。

デビューメンバーたちのグループ名は、「ENHYPEN(エンハイフン)」。異なる語をつなげ、新しい意味を作るハイフンのように、“連結”を通じて、お互いを“発見”し、共に“成長”するという意味が込められているという。

そんな「ENHYPEN」のメンバーとして、グローバルに活動していくのは誰なのか。番組冒頭で発表されたグローバル視聴者投票の中間集計では、米国1位はジェイ、インドネシア1位はジェイク、エジプト1位はケイ、中国1位はパク・ソンフン、韓国1位はヤン・ジョンウォンだった。ここで注目すべきは韓国の順位。これまでグローバル視聴者投票では圧倒的強さを誇り、常に1位だったキム・ソヌが韓国でも1位だったが、ヤン・ジョンウォンに変わっていた。この時点で、すでに異変は起きていたのだ。

いよいよ運命のデビューメンバー発表式。これまでは、1位から淡々と発表されていくスタイルだったが、5位からの発表。しかも、Mnetのオーディション番組「PRODUCE」シリーズのように、名前を発表するまでの“タメ”があり、ドキドキ感を誘った。

5位から波乱の幕開けだった。5位は「BTSテスト」で「FAKE LOVE」チームだったとし、キム・ソヌ、イ・ヒスン、パク・ソンフンが候補に挙がった。キム・ソヌとイ・ヒスンは常に上位圏内にいたので、前回も5位だったパク・ソンフンの名前が呼ばれるかと思いきや、いきなりイ・ヒスンの名前が呼ばれたのだ。「I-LAND」の“絶対エース”がまさか5位でフィニッシュするとは。目の離せない展開となった。

4位は「BTSテスト」で「DNA」チームだったとし、ケイ、ニキ、ジェイが候補に挙がったが、名前を呼ばれたのはニキ。本人が一番ビックリし、両目からは涙が。前回のプロデューサー評価では2位になったものの、Part.2に入ってからはずっと下位順位でくすぶり、不安を口にしていたので、この順位はかなり嬉しかっただろう。そして、ニキといえばシグナルソング「Into the I-LAND」でセンターを務めた主人公。「PRODUCE」シリーズで、シグナルソングの初代センターを務めた練習生は、必ずデビューメンバーに選ばれるというジンクスがあるが、その法則は健在だった。

3位は「BTSテスト」で「I NEED U」チームだったとし、候補に挙がったのがジェイク、ダニエル、ヤン・ジョンウォン。前回のプロデューサー評価で7位、8位、9位と下位メンバーだったので、この時点でも驚きだったが、名前を呼ばれたのはPart.2に入ってから、ずっと7位をキープしていたジェイクだった。「I-LAND」で最も急成長したと言われるメンバーだが、最後にきっちり結果で見せた。

2位は「ケミテスト」で「Dive into You」チームだったキム・ソヌ、ジェイ、ダニエルが候補に。序盤は個性が強く、闘志むき出しで、I-LANDERとの衝突もあったが、タキが脱落した2回目のグローバル視聴者投票では、自分が脱落すると思い込み、発表前に皆に別れの手紙を書いて渡す情の厚さや、“黒歴史”でイジられるキュートなヘタレぶりなど、さまざまな顔を見せてきたジェイが選ばれた。

1位は「コンセプトテスト」で「Chamber 5(Dream of Dreams)」チームだったとし、候補に挙がったのはキム・ソヌ、パク・ソンフン、ヤン・ジョンウォン。何度も言うが、これまでのグローバル視聴者投票ではキム・ソヌが不動の1位だったので、さすがに1位は想定通りだろうと思った人も多かったはず。ところが、名前を呼ばれたのは、前回脱落の危機を経験したヤン・ジョンウォンだった。その瞬間、キム・ソヌとパク・ソンフンも口を開けて驚いていたが、もっと目を丸くして驚いていたのがヤン・ジョンウォン本人だった。しかも、投票数を見ると、5位から2位までは110万台の票数だが、ヤン・ジョンウォンだけ140万台と圧倒的な差をつけている。

周りが驚く中、ヤン・ジョンウォンは落ち着いた様子で「ありがとうございます。前々回のグローバル視聴者投票で8位になり、心を空っぽにした状態でステージに上がりました。『Chamber 5』のときも最下位になり、正直メンタル的につらかったんですが、このように1位という一番高い順位をくださったグローバルファンの皆さんに本当に感謝しています。これまで練習をしながら、デビューという目標を見失い、ただ練習するだけでしたが、『I-LAND』を通して、僕がなぜこの仕事をしたいのか気付かせてくれたパン・シヒョクプロデューサーに感謝しています」とし、指導してくれたディレクターやいつもそばにいたI-LANDERたちにも感謝した。

ちなみに、「ファイナルテスト」のミッション曲「Calling(Run To You)」のパフォーマンスが終わった後、「BTS」のJUNG KOOKは、みんな良かったが、特にヤン・ジョンウォンが印象に残ったと評価していた。最下位からの1位というドラマチックなドンデン返しだが、JUNG KOOKの御眼鏡に適ったヤン・ジョンウォンが堂々の1位となった。

これで残っているのはケイ、キム・ソヌ、パク・ソンフン、ダニエルの4人。6位は、Part.2のテスト全てにおいて、トップ7入りのメンバーに与えられるバッジを獲得したとし、ケイ、キム・ソヌ、パク・ソンフンが候補に挙がった。もうここまで来ると、誰が名前を呼ばれてもおかしくない状況。グローバル視聴者投票でギリギリ滑り込んだのは、元フィギュア選手で、王子系ビジュアルのパク・ソンフンだった。

こうして6人が決定すると、プロデューサー陣が会議に入った。生放送で会議をする光景はなんとも生々しい。そして、それを待つケイ、キム・ソヌ、ダニエルの気持ちはどうだったのだろうか。まさか、人気の高いキム・ソヌがプロデューサー選択まで待たなければいけないほど、残ってしまうとは思わなかったし、これまでのプロデューサー評価では、キム・ソヌよりケイの方が、順位が高い。何より、前回のプロデューサー評価1位はケイだ。キム・ソヌなのかケイなのか……。

プロデューサーの選択により、最後の7人目のメンバーとして名前を呼ばれたのはキム・ソヌだった。ヤン・ジョンウォンとは逆で、ずっと順位が上位で、安全圏にいると思われていたキム・ソヌが最後に名前を呼ばれるとは、なんとも劇的なデビューメンバー発表式だった。

こうして、最年長のケイと最年少のダニエルが、今回はデビューを逃す結果となった。ダニエルはともかく、ケイは感情が顔に出るタイプで、複雑な表情で悔しそうにしていたのが見ていて切なかった。というのも、最終的なグローバル視聴者投票では7位だったのだ。もし、全員がグローバル視聴者投票で選ばれていたら、ギリギリ入っていたと思うと、なんともやるせないし、本人もかなり悔しいだろう。

今回の投票に関して、韓国のネットユーザーらの書き込みなどを見てみると、前回までデビュー圏内ギリギリの順位にいたヤン・ジョンウォンとジェイクのため、キム・ソヌ、イ・ヒスン、パク・ソンフンのファンが票を分けたのではないか、という見方もあったり、ケイにはソロでもやっていけるだろうし、とにかくデビューしてほしいと応援する声が多数寄せられていた。

なお、番組の最後には「次世代グローバルアイドルとしてデビューする少女たちを探すグローバルツアーオーディションがまもなく始まります」という告知が流れた。ボーイズグループの次はガールズグループ。感動冷めやらぬ中、また新たなサバイバルが始まる一方、パク・シヒョク代表のプロデュースにより、年内に正式デビューする「ENHYPEN」は、サバイバルは終わったが、これからが本当のスタートだ。

「ファイナルテスト」グローバル視聴者投票の結果(票数・名前・Part.2順位推移)
1位(1,417,620票)ヤン・ジョンウォン(2位→8位→9位)
2位(1,192,889票)ジェイ(6位→3位→6位)
3位(1,179,633票)ジェイク(7位→7位→7位)
4位(1,140,728票)ニキ(8位→9位→2位)
5位(1,137,323票)イ・ヒスン(1位→2位→4位)
6位(1,088,413票)パク・ソンフン(3位→5位→5位)
7位(946,046票)ケイ(4位→6位→1位)※脱落
8位(935,771票)キム・ソヌ(5位→1位→3位)
9位(773,792票)ダニエル(10位→10位→8位)※脱落

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