【イベントレポ】元「BOYFRIEND」ヨンミン＆クァンミン、初共演舞台「素敵なカミングアウト」制作発表会でピン芸人ゆってぃと「ワカチコ、ワカチコ～」

元「BOYFRIEND」の双子の兄弟、ヨンミン＆クァンミンの初共演で話題の舞台「素敵なカミングアウト」（10月16日～20日）が上演に先駆け、10月3日（木）都内で制作発表会を行った。

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　本作は、苫米地家を巡るある重大なカミングアウトから始まる、人生の皮肉に立ち向かう家族の滑稽さを描いたファミリーコメディ舞台。ヨンミンは、苫米地家の波乱に大きく関わってくる人物として、苫米地俊彦の再婚相手である川島ケンジ役、舞台初出演のクァンミンは、レストラン「エスポワール東京」のコンシェルジュ・京本真佐史役を演じる。

　この日の制作発表会には主演のヨンミン、クァンミンのほか、苫米地家の父・俊彦役の武田幸三、苫米地家の次男・次郎の婚約者、城ヶ崎舞子役の橋本耀、苫米地家の長男・道彦役の藤堂雄太（ゆってぃ）と藤田幸哉、苫米地次郎役の森公平、苫米地家の長女・朋美役のRilika、苫米地家の三男・重彦役の原田桂佑という、個性豊かな全キャスト9人が勢揃い。さらに、スペシャルゲストとして、クリス松村も登壇し、MCのYumiもタジタジになるほどの賑やかさで、笑いあふれる制作発表となった。

　本作で舞台デビューを飾るクァンミンは、舞台が初めてのため、緊張して、韓国でセリフを覚えてきたそうで、初のゲイ役に挑戦するヨンミンは、役への興味が湧き、俳優としての幅も広がると思ったとか。ただ、「普段より声のトーンを高くしないといけないので、喉が痛いです（笑）」と役作りの副作用を明かすと、ゆってぃが「でも、ゲイの芝居がものすごい可愛いですよ」と太鼓判を押した。

　突然、ゲイであることをカミングアウトする父親役の武田は「普段は任侠とかの役が多いので、念願の役がきて、よっしゃ！と思いました」とうれしそうに話し、コメディが好きだという橋本は、初めて台本を読んだとき、稽古が楽しみになったという。

　「僕も初舞台なんです」と話すゆってぃは「初めての舞台なのに、“こんなにセリフ量が多いんだ”ってまず思いました。僕はピン芸人で、人が書いたものを覚える作業をしたことがなかったので、そこから大変でしたね」と人知れぬ苦労も。とはいえ、稽古初日から台本を持たずに演じていたとRilikaが明かすと、「うちの事務所の社長が『周りの皆さんに迷惑をかけるな』と。それで、失礼のないようにと思って、ある程度覚えてきました」とプロ意識を見せた。

　また、ゆってぃとWキャストの藤田が「台本が面白い。これは確実に言えることです！」と言うと、共演者からオリエンタルラジオの藤森慎吾に似ているとイジられていた森も「台本を読んだとき、声を出して笑ってしまって、これ面白い台本だなと思いました。でも、めちゃくちゃ面白いんで、台本が伝えたいことを自分が表現できるよう、より頑張りたいと思いました」と意気込みを。

　この作品を一度見たことがあり、大笑いしたというRilikaは「今回作品に携われることが幸せです。たくさんの方に見に来ていただきたいなと思います」と話し、今回末っ子役を演じるが、実際は男3兄弟の長男だという原田は「ずっとお兄ちゃん、お姉ちゃんがほしかったので、お兄ちゃん、お姉ちゃん、おっさんを振り回したいと思います」とニヤリとした。

　今回は、双子の兄弟ヨンミンとクァンミンが初共演することでも話題となっているが、初共演の感想について、ヨンミンは「ちょっとクァンミンのことが心配でした。でも、本当に僕よりセリフも覚えているし、ビックリしました」と話し、クァンミンは「ヨンミンがたくさん舞台に出演しているので、一緒にやっていて心強いです。そして、他のキャストの皆さんもすごくいいので、ご一緒できて、ラッキーだなと思っています」とお互いが支えになっている様子の2人。

　そんな2人に魅力について、これまで舞台「あなたもきっと経験する恋の話」Season2、3、4に出演し、韓国人キャストとの共演経験も豊富なRilikaは、「クァンミンさんは初舞台とは思えないぐらい、お芝居を全身でやろうという姿勢にすごくビックリしました。日本語の発音も、いままでいろんな方々と共演させていただいたんですが、その中でも、わりとすごく聞き取りやすい日本語で、最初ビックリしました。イケメンだけじゃないなっていう感じですね。ヨンミンさんは、前に『マイ・バケットリスト - Season4 -』と『ルパン対ホームズ世紀の戦い～百年書店へようこそ～』を見させていただいたんですが、本当に幅広い役を演じられていて、今回もゲイ役ということで、たぶんいろんな役をこんな短期間で演じられる俳優さんって、なかなかいらっしゃらないと思うので、皆さんに期待していただきたいです。本当にいいお芝居をされると思います」と絶賛した。

　そして、注目なのが劇中、カップルとして登場するヨンミンと武田。お互いの印象について、ヨンミンが「ムエタイの選手だったと聞いたので、怖いと思っていましたけど、本当に優しいです。だから、優しくしていただいて感謝しているし、楽しく稽古ができています」と話すと、武田は「なぜ優しくしているかと言うと、ヨンミン君は普段、声が低いじゃないですか。でも、板に乗った瞬間に、急に女性になるんですよ（笑）」と明かし、会場を爆笑させた。

　スペシャルゲストとして、クリス松村が「本物が来ましたよ～」と華麗にステップを踏むように現れると、場の雰囲気はさらにヒートアップ。クリス松村はヨンミンを見つけて、「あらっ、可愛いじゃない～。フレッシュで」と言うと、その相手役の武田には「贅沢だわ～」と言いながらも、顔は原田、体は武田がタイプだと話すなど、ゲイピープルは楽しいと盛り上げ、仕草のレクチャーなども。そして、「特に、武田さんとヨンミンの絡みと、それをどういう風に、家族が愛で受け入れるかという、それが見たいので頑張ってください！」とエールを送った。

　また、ゆってぃといえば、「ワカチコ、ワカチコ」というネタで一世を風靡。ヨンミンとクァンミンに、そのネタを伝授して、というリクエストに応え、フレーズと動きを教える一幕も。3人で「ちっちゃいことは気にするな！それ、ワカチコ、ワカチコ～」とネタを披露し、会場を笑いに包んだ。

　会見の最後にクァンミンは「初めての舞台で、ちょっといま緊張しています。でも、いい姿を見せたいと思いますので、皆さん期待してください！」、ヨンミンは「皆さんと一緒に頑張って準備しているので、皆さんぜひ見に来て、楽しんでくださったらいいなと思います」とメッセージを伝え、楽しい舞台になることを期待させた。

　嘘と誤解が笑いを誘うワンシチュエーションコメディの「素敵なカミングアウト」は10月16日（水）～20日（日）まで、東京・新宿シアターモリエールにて上演。