“世界で25冠”映画「ハチドリ」主演のパク・ジフ「イ・ビョンホン先輩から今度、娘役で共演できたらと…」(提供:news1)
“世界で25冠”映画「ハチドリ」主演のパク・ジフ「イ・ビョンホン先輩から今度、娘役で共演できたらと…」(提供:news1)
映画「ハチドリ」(監督:キム・ボラ)のウンヒはしっかりして聡明だが少しさびしい子どもだった。家では家業で忙しい両親から大きな関心を得られない末娘であり、学校では先生からいびられる“反模範生”であり、ボーイフレンドには裏切られた。少しずつ食い違った関係の中でさびしかった中学生の少女は唯一自分を理解し、受け入れてくれるヨンジ先生(キム・セビョク)との友情を通じて成長する。

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 映画の中でウンヒを演じた2003年生まれの俳優パク・ジフはそつがない意志の強い高校生だ。「ハチドリ」を撮影した当時、主人公のウンヒと年齢が同じ中学2年生だった彼女は、1994年を生きたある少女の日常を実感が湧くように描き出した。キム・ボラ監督の繊細な演出とパク・ジフの自然な演技に映画を観た大人たちは、世代と国籍を問わず「ウンヒの話は私の話だ」と主張し思い出にはまっていく。

 パク・ジフはまるで1994年を生きてきたようだと言った。“レトロ(復古)”という単語しか思い浮かばない過去のある時点が、2003年生まれの少女からも特別な感情と記憶たちをあふれ出させる時間となった。インディーズ音楽を好むが、プレイリストには映画の中に登場するウォン・ジュンヒの「愛はガラスのようなもの」を追加してたびたび聴く。SNSで友人たちと活発にコミュニケーションするのは日常であるが、ポケベルをどのように使うのか、カセットテープでどのように録音をするのかも映画を通じて学んだ。

 大邱(テグ)に住んでいるパク・ジフは「ハチドリ」のPR活動のために、ソウルと大邱を行き来する生活を送っている。実際の性格は「ハチドリ」のウンヒと似ていながらも異なる。ウンヒのように自己主張をはっきりするがウンヒよりおしゃべりだ。友人たちは口数の多いパク・ジフがPR活動のためにソウルに上京するとき、「さびしい」とKakaoトークを送るという。本をたくさん読み、ダイアリーも熱心に書き、勉強も熱心にするパク・ジフの夢は、中年になったとき、若者たちに尊敬される俳優になることだ。

 ベルリン映画祭など全世界15の映画祭で25個の賞を受賞した映画「ハチドリ」で主人公のウンヒを演じたパク・ジフとのインタビューを公開する。

Q:「ハチドリ」のシナリオはたくさん読んだ?

A:本を読むように読んだ。2次オーディションを受ける前に手書きの台本をもらった。ウンヒがどうやらセリフが多くないので、セリフに集中するよりはウンヒの感情に集中した。このときウンヒがどれだけうれしかったのか、ワクワクしたのかを思い浮かべながら読んだ。母と会話して、現場で監督と話し合ってそうした。

Q:「ハチドリ」を撮影後、1994年に対する感情が変わったようだが。

A:以前は1994年といえば“レトロ”というくらいの単語しか思い浮かばなかったが、今は私がまるでその時代を生きてきた人のようだ。映画を通じて接していたので。それで1994年度のニュース記事が掲載されたら、その時代の人であるように読むことにもなったし、ずっと思い出が回想するように浮かんでくるような気持ちになった。

Q:「ハチドリ」の撮影直後に作品を観た時と今は状況が変わったと思うが、高校生になり変化は?

A:釜山(プサン)国際映画祭で観た時はただ良かっただけだった。大きな画面に私の顔が出るのが良かったし、観客の反応も良かったし、ただ良かった。今は私が未熟な点が見える。発音や発声や歩き方がぎこちないのが分かった。あまりにも「ハチドリ」をよく観たので、そんな事の数々をチェックしていくたびに、自分の中でいいシーンが変わっていく。そんなことを考えながら観ている。

Q:ヨンジ先生役を務めたキム・セビョクとの演技は?

A:実際にキム・セビョク先輩がウンヒに言うセリフも、それが私にとって実感できる場合も多かった。劇中ウンヒが「私がかわいそうでよくしてくれるのではないでしょう?」と聞いてみた時、ヨンジ先生が「馬鹿げた質問に答えなくてもいいでしょう?」と答えてくれた時、実際に私もほっとした。 キム・セビョク先輩の持ち前の雰囲気に圧倒された。演技をする時に多くを教えてくださって心強かったし、私がヨンジ先生のように接して、先輩さんも私をウンヒのように接するように演じた。

Q:本を読むことが好きならしいが…

A:小学生の時は“多読王”だった(笑)今は時間もなく、必要な推薦図書を読む方で、エッセイ集もたくさん読む。「悪口(原題は『ユクソル』)」というエッセイ集があるが、レビューが良いので買うことした。かなり難しい内容だった。20代の愛の話なので(笑)

Q:俳優になろうと初めて心に決めたキッカケは?

A:最初の夢はアナウンサーだった。小学生の時に演技スクールで演技を習ってみたらどうかと言われ、そうしてみることになった。放送の方面に接してみたらいいかもしれないと。その前にはカメラに慣れるために雑誌のモデルやティーン雑誌のモデルをして、中学1年生の時に初めて短編映画を撮った。「わたしがいない家」という短編映画だった。それを撮影して出会ったのが「ハチドリ」だ。「わたしがいない家」を撮影した時、面白くはあったが進路に選ぶという確信は持たなかった。「ハチドリ」を撮ってからこのように演技してこそ、自分が楽しくて満足できる人生を生きていけるような気がして、本当にやってみたいと両親に話した。両親は本当に確信を持っていればやってみろとおっしゃった。その時から真剣に考えた。

Q:演技派のイ・ビョンホンをはじめに有名な俳優たちが多いBHエンターテインメントに所属している。事務所の先輩たちに会う機会は?

A:やはり大邱に住んでいるので、ずっと先輩たちに会うことができなかった。短いあいさつをしたことはあるが、その中でイ・ビョンホン先輩が「今度、娘役で共演できたら」と冗談ぽくお話してくださったのがとてもうれしかった。

Q:ロールモデルは?どんな俳優を目指している?

A:昔からハン・ジミン先輩を尊敬していた。なぜならハン・ジミン先輩が出た作品は全部観た。先輩の“マニア”になったキッカケは短編映画「二つの光:リルルミノ」。演技が上手で、意義深い公式的なイベントやそのような席にも多く参加する。そんな姿に惹かれた。

Q:これまでハン・ジミンに会ったことは?

A:お会いしたことがある。まるで後光が差しているようだった…。

Q:どんな歌を聴いている?

A:最近はインディーズ音楽に夢中になっている。ミンスという歌手やThe Black Skirtsが好きだ。Frommの歌も。

Q:どんな俳優になりたい?

A:さまざまなジャンルを消化できるそんな俳優になりたい。そして後で中年の俳優になった時に、今の私の年齢の人たちが尊敬していると言えるほどの品格と人間としての美しさを備えた俳優になりたい。映画で“ロングラン”をしているような…。

Q:ドラマ「美しい世界」にも出演。ドラマへの出演はどんな気持ちだった?

A:映画は準備期間があるが、ドラマは早め早めにやらなればならない。初めて臨むことなのでとても大変だったし、それだけ多くのことを学んだ。役柄は事情のある子どもだったが、つらいことを経験してから、自分が秘密を持っているのに口をきかない。土壇場で話すようになり事が解決される役だった。

Q:お母様が俳優活動をとてもサポートしてくれているようだが…

A:姉が高校3年生なので重要な時期なのも関わらず、私一人でソウルに行かせることもできない。父には仕事もあるし。それで私のために姉を寮生活に送った。それほど、このような活動をするまで家族たちの多くの犠牲が必要だった。それと同じくらいもっと恩返しをしなければならないと思ったし、今は事務所に入ったので母が気兼ねなく姉に気を使うことができる環境になって幸いだ。

Q:今後の計画は?

A:「ハチドリ」が公開されたので、良い成績で上映され、次にまた違う作品に出会ってもっと良い姿をお見せしたい。

Q:やってみたい役柄があるとすれば…

A:どんな役柄であれジャンルであれ、ありがたく臨む気持ちでいるが、まだ十代なのでハツラツとしたものをやってみたい。

Q:「ハチドリ」をこれから観る人へ一言を。

A:「ハチドリ」は本当にいい作品なので、たくさん見てくださり、また上映する劇場が少なくて残念だという書き込みをたくさん目にしている。周りの方々に口コミもたくさんしていただき、多くの皆さんが観ることができるよう方々が見られるように力をいただけたら幸いだ。

映画「ハチドリ」グローバル予告編




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