知英(ジヨン)
知英(ジヨン)
「KARA」の元メンバーで、日本で女優として活躍する知英(ジヨン)が主演を務めた青春映画「私の人生なのに」(7月14日公開)。清智英(原案)・東きゆう(著)の小説を原作に、下半身不随になったオリンピック候補の新体操スター選手が、音楽という新しい夢に出会い、再び前に向かって歩み始める姿を描く。

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 知英演じる瑞穂の幼なじみ役・淳之介には、若手実力派俳優の稲葉友が扮し、絶望と孤独に苛まれる瑞穂が人生に希望を見出すきっかけとなる役どころを好演。「片思いスパイラル」「小川町セレナーデ」の原桂之介監督がメガホンをとった。
本作で、JYとして主題歌「涙の理由」も担当した知英が役作りのため、新体操や車いす、ギターの練習を繰り返して挑んだという撮影を振り返った。


Q.「私の人生なのに」は、前作「レオン」に続いての主演作となりますが、この作品に出演しようと思った理由を教えてください。

最初原作をいただいて読んだんですけど、ステキだなって。映画の中で車いすだったり、新体操だったり、歌、ギターと本当にいろんなことをやらなきゃいけないんで、大変だろうなって思いながらも、やりがいのある役だと思ったので、挑戦してみたいと思いました。


Q.原作の小説を読んで、知英さんが瑞穂をどう演じるのか楽しみにしている、というファンの声が多いですね。

少し原作とは違う部分もあるんですけどね。ちょっとした設定とか。原作だと瑞穂は事故に遭って、下半身麻痺になるんですけど、映画だとある日突然、脊髄梗塞っていう病気で下半身麻痺になるので、それはちょっと違うんですけど、話自体は大きくは変わらないので、今回は新体操だったり、そういうのも本格的に練習したし。


Q.映画の冒頭から新体操の演技を披露していますよね。そのシーンを見ると、練習の跡がうかがえますが、相当練習しましたよね?

練習しましたね~(笑)。


Q.どんな部分が大変でしたか?

いままで自分がやってきた踊りとはぜんぜん違ったし、やっぱり新体操の選手って、皆さん小さい頃からやっていらっしゃるから、体作りから違うんですよ。だから、突然私が二十歳を過ぎて、そこに入ろうと思っても、急にそんな選手にはならないぐらいなのに、スター選手という設定だったんで、“上手じゃないとダメでしょ”と思って。なんとか見え方、撮り方で上手く見えるよう、皆さんに甘えさせてもらいました。


Q.それでもあのクオリティは素晴らしいと思います。どれぐらい練習したんですか?

映画を撮る半年ぐらい前から、時間があるときは、基礎をずっと練習していて、メインとなるオープニングの振付が決まってからは、もう何週間しかなくて。もうちょっと時間がほしかったなとは思うんですけど、短い中、頑張りました(笑)。


Q.体のラインもキレイだし、あの体の柔らかさは元からなんですか?

努力しましたよ。元からっていうのはないです。


Q.そして、新体操だけでなく、役作りとして、日常生活でも車いすを使う生活をされたそうですが。

車いすで生活をしている皆さんに聞いたお話だと、例えば街に出て、たばこを吸っている人がいると、そのたばこを持っている高さと一緒だったり、危ないみたいなこともあるんですって。私も実際に車いすに乗ってみて、そういうことが分かったし、自分が見ている目線が変わるので、みんなから上から見られている感じだし、ヘンな感じがしましたよ。あとは普段使っていない筋肉を使うから、腕が痛くなりましたけど、そういうのは当たり前として、トイレだったり、車の乗り降りだったり、想像以上に大変でした。


Q.そんな大変さを実感し、改めて感じたことなどはありましたか?

ただただ、いまの自分の体が健康であることに感謝するようになりました。やっぱり障害のある方と会って話すと、いまでも現実を認められないって方もいっぱいいるし、明日起きたら歩ける自分が当たり前なのに、できないっていう現実があるっていう話を聞くと、私はいま感謝して生きなきゃとか思うし。やっぱり代わりになってあげられないから、そこは映画にも出てくるんですけど、家族の辛さだったり、そういう部分もこの映画がなかったら分からなかったし、そこも含めて経験することができて、本当に良かったです。だからこそ、この映画を通して、皆さんに勇気というものを伝えたいと思いました。


Q.淳之介を演じる稲葉さんと、河川敷、駅前、公園などで、ギターの演奏をしながら歌うシーンが何か所か出てきますが、ご自身としては出来はどうですか?

普通に練習したものを頑張りました(笑)。撮影では練習した通り、すんなり上手くいったから、良かったと思いますよ。


Q.稲葉さんとの息はどうでしたか?

すごい良かったです。気持ち良かったし。なんか私にとっては稲葉さんっていうより、淳之介にしか見えなかったので。だから、稲葉さんってどんな人なのかよく分からないですけど(笑)。


Q.会ったときから淳之介っていう印象だったんですか?

そうですね。でも、最後の打ち上げの日だけは、「あなた誰?」って感じでした(笑)。服装とかもぜんぜん違ったので。それ以外は、私の中では淳之介にしか見えなかったですね。だから、初めて会ったんですけど、初めてとは思えないぐらい、楽でした。それで、あまりにも相性が合いすぎて、監督と淳之介が相談して、撮影本番では私が聞かされていないことを突然やったり、アドリブもあったり、驚かされたりすることが何度かありましたね(笑)。


Q.劇中、泣けるポイントもいくつかあり、感動的なシーンや心にしみるセリフなども出てきますが、知英さんが気に入っているシーンはどこでしょうか?

泣けるシーンは、いろんな人に聞くと、みんなそれぞれ違うんですよね。私が気に入っているのは、公園で淳之介が、車いすに乗っている瑞穂に「走る」って言わせたくて、子供たちやおばあちゃんたちの前で何度も走らせ、みんなの力を借りて、瑞穂にも走れるってことを気付かせるシーンですね。淳之介の純粋な気持ちと、障害を持っている瑞穂を普通に扱ってくれている淳之介というキャラクターが、そのシーンでよく現れているんで。最後に気持ち良く瑞穂が車いすで走る、っていうのもいいし、瑞穂が立ち直っていくきっかけにもなっているので、すごい好きです。


Q.今回は出演する側として、ほろ苦い青春映画に参加されましたが、映画を見るときにはどんなジャンルの作品が好きですか?

あんまり好き嫌いはないです。お化けが出てくるホラー以外は何でも観ますよ。ジブリ作品もけっこう好きで、最近は「天空の城ラピュタ」を観ました。


Q.今回は挫折を乗り越え、人生の新しいステージに向かっていく役どころでしたが、今後知英さんが目指したい新しいステージ、挑戦したいことがあれば教えてください。

たぶんチャレンジの繰り返しだと思うんですけど、私は特にこういう仕事をやっているので。これからも、いろんな映画に参加したいですね。特に、いままでアクションとかも、自分でトレーニングしてきているものなので、本格的なアクションものとかも挑戦したいし、今回の作品もラブストーリーって言ったらラブストーリーだけど、本格的なラブストーリーではないじゃないですか。だから、“ザ・ラブストーリー”っていうのもやってみたい。っていうか、普通の女の子を演じたい(笑)。今回も大変な役だったし、いままでも心と体が入れ替わったり、おじさんになったり、妖怪だったり、いろんな役をやっているから、普通の役をやりたいです(笑)。


Q.では最後、観客の皆さんにメッセージをお願いします。
今回の映画を通して、私も自分の人生をいろいろ振り返るきっ
かけになったので、この映画に出会えてうれしいですし、観た皆さんにとっても、それぞれが何か考えるきっかけになったらうれしいですね。それから、誰にとっても音楽って本当に素晴らしいものだと思うので、今回は主題歌も歌わせてもらったんですけど、皆さんを勇気付けられる曲になればいいなとも思うし、最後はそうやって音楽で立ち直るこの2人を気持ち良く見てほしいなって思いますね。


 ドラマ「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」で1人7役を演じ切り、竹中直人とのW主演映画「レオン」でのコミカルな演技が好評で、“カメレオン女優”と評価されている知英にとって、やりがいのある大きなチャレンジになったと同時に、自分の人生を振り返るきっかけになったという「私の人生なのに」。瑞穂が葛藤や悩みを乗り越え、音楽を通して、新たな夢に向かう姿はもちろん、知英と稲葉のギターセッションにも注目だ。



知英(ジヨン)からメッセージ!主演映画『私の人生なのに』7月14日(土)新宿バルト9ほか全国公開
知英(ジヨン)からメッセージ!主演映画『私の人生なのに』7月14日(土)新宿バルト9ほか全国公開




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