韓国国民的シンガーソングライターのイ・ジョク、日本単独コンサートで「前前前世」を日本語カバー!(オフィシャル)
韓国国民的シンガーソングライターのイ・ジョク、日本単独コンサートで「前前前世」を日本語カバー!(オフィシャル)
韓国の国民的シンガーソングライターのイ・ジョクが、6月2日(土)に東京・恵比寿リキッドルームにて、「2018 LEE JUCK JAPAN BEST LIVE~よかった~」を開催した。

キム・ジンピョ の最新ニュースまとめ

 今回のライブは4月18日にリリースされたベストアルバム「イ・ジョクBEST SELECTION~よかった~」の発売を記念したもので、6月4日(月)には自身初となる大阪での単独コンサート、大阪・梅田クラブクアトロ公演も実施。2015年6月に東京キネマ倶楽部で行われた「LEE JUCK~The 1st Live in Tokyo~」以来、実に3年ぶりとなる日本での単独コンサートには、彼の来日を待ち望んでいた多くのファンが詰めかけた。

 韓国の最高峰の国立大学であるソウル大学出身の彼は、1995年に幼馴染のラッパー、キム・ジンピョと結成したデュオグループ「パニック」を皮切りに、「カーニバル」や「ギグス」などのプロジェクトグループを経て、99年にソロデビューし、ドラマ「恋の一撃ハイキック」や「恋のスケッチ~応答せよ1988~」などのサウンドトラックにも参加。この日の公演は、そんな彼の20年以上にわたるアーティスト活動の歴史の全てを網羅した、まさにベストライブとなっていた。

 ライブは、彼が幼い頃に韓国のバンド野菊の「それだけが僕の世界」という曲をラジオから聴いて衝撃を受けた瞬間を描いた「歌」でスタートさせた。続いて、そっと肩を寄せ合うような応援ソング「一緒に歩こうか」を優しくも力強く歌い上げたところで、「やっぱり緊張しちゃいますね。歴史的な日本ツアーの初日です。歓迎します」と日本語であいさつ。自身のライブについて、「韓国では一度も見たことがない人はいるけど、一度しか見ない人はいないのがイ・ジョクのコンサートだと言われています」と語ると、場内からは温かい拍手に包まれた。

 楽曲は韓国語のみだが、MCは全て日本語。1曲1曲に込めた思いを丁寧に解説しながら進行していった。「もつれた糸を引っ張ると固く結ばれてしまうように、失恋の後の悲しい恋の痕跡を書いた曲」だという「結び目」や、「結婚して3年目ぐらいに作った」と笑った「喧嘩」、毎日通っていたというコンビニの店員さんに「大丈夫ですか?毎日、ラーメンばかり食べて」と話しかけらたことを恋の始まりと錯覚したという「僕、言ったことないですか」など、何気ない日常で起こる心の動きをすくい上げたラブソングを時に切なく、特にエモーショナルに歌い上げた。

 また、「5年前に書いた曲です。歌うたびに未来を想像しちゃいますね」と語った「二十年が経った後」ではヴォーカルにエフェクトをかけてダブルにするなど、一口にバラードと言っても、王道のピアノバラードから、エレキギターの効いたロックバラードにアーバンなR&Bまで、アレンジには様々な趣向が凝らされており、イ・ジョク自身もエレピからアコギ、マイクのみでの歌唱など、多様なスタイルでパフォーマンス。「一番愛していた人から捨てられちゃう気持ちを書いた。個人的に好きな曲です」と説明した「嘘嘘嘘」ではキーボードの弾き語りで歌いはじめ、アップテンポのロックナンバー「君と」で彼が立ち上がってシャウトすると同時に観客も総立ちになって盛り上がり、パニック時代の「UFO」では手拍子とジャンプに加えて、ラララの大合唱も巻き起こった。

 「曲は私の子供たち。この曲は韓国では雨の日になると流れます。著作権料を少しずつ稼いでくれる、親孝行な曲です(笑)」と冗談めかして語ったソロデビュー曲「Rain」、イントロで大きな歓声があがった代表曲にして、韓国では一番人気のプロポーズソング「よかった」を歌い終えると、「次がこの公演のハイライトじゃないかな?日本語の歌を歌います」と明かし、RADWIMPS「前前前世」をサプライズで披露。イ・ジョクが日本単独コンサートで日本の楽曲をカバーするのはこれが初めてだ。速いパッセージでリズムも取りづらい難曲を見事に歌いきった彼は「しんどかった。何回か噛みました」と謝ったが、「バラードじゃなく、あえてギャップのある歌を選んだ」というチャレンジ精神こそが、彼が20年以上に渡って活躍している理由でもあるだろう。

 40歳の時に書いたという「孤独の意味」をエレキギターと歌声のみでパフォーマンスした彼は、ドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」でリメイクしてヒットした野菊の「心配しないで、君よ」を披露。「1曲目の『歌』にある強烈な体験をさせてくれた大先輩の曲です」と楽曲への愛と感謝を語った彼は、ギグス時代のエレクトリックファンク「片思い」、ライブでは欠かせないアンセム「空を駆ける」で会場に集まったファンを最後まで楽しませ、「また日本に招待してください。カムサハムニダ。ありがとうございました」と大きく手を振ってステージをあとにした。

 終演後も鳴り止まない拍手と歓声にイ・ジョクはバンドメンバーを引き連れて再び登場。パニックのデビューアルバムの収録曲「左利き」をジャンプしながら熱唱。歌い終えた彼は、会場のお客さんを見渡しながら「次回はまた違う感じの公演を準備してきます」と再会の約束をして両手でハートマークを作り、投げキッスで、音楽との出会いから現在までを振り返ったベストライブを締めくくった。


[MV] Lee Juck _ Lie Lie Lie




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