「hyukoh」
「hyukoh」
個性的なファッション、洗練されたサウンドと歌声が人気を呼び、今夏の「SUMMER SONIC2016」にも出演するなどアジア各国から注目されている、今が最旬の4人組ロックバンド「hyukoh」(ヒョゴ)。2016年11月9日には、韓国でリリースされている2アルバム「20」と「22」の日本ライセンス盤を発売した「hyukoh」が、11月17日(木)に大阪、amhall 、11月19日(土)には東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブを開催した。

ジア の最新ニュースまとめ

 「hyukoh」は2014年デビューの韓国4ピースバンド。オ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(D)の1993年生まれの同級生で結成。デビュー1年で音楽配信8週連続5位圏内を記録、アルバム完売等の快挙を連発した結果、数々の強豪アーティストを抑えて2015 年の年間ダウンロード・チャートが4 位と大健闘。日本では、2015年11月に初のワンマンライブを成功させ、「SUMMER SONIC2016」への出演や東京・代官山SPACE ODDでの2回目のワンマンライブのチケットも即完売という人気ぶりだ。

 3回目となる今回のワンマンライブには、日本の若者だけでなく40~50代の人の姿や韓国からのファンも多く足を運んでおり、始まる前からファンの熱気で溢れかえっていた。19日午6時30分すぎ、「hyukoh」のメンバーがステージに姿をあらわした。今回の衣装は“科学者”をイメージしたといい、ボーカルのオ・ヒョクとギターのイム・ヒョンジェは白衣を身につけ、ほかのメンバーも白1色のコーディネートで登場した。

 オープニングは、ギターのリズムが心地よい「Panda Bear」からスタート。アルバム「20」と「22」に収録されている楽曲を中心に「Settled Down」や「Feels like roller coaster ride」、「Mer」など、計18曲を歌い上げた。

 「hyukoh」のライブではおなじみとなっている、オ・ヒョクのカンペを読みながらのあいさつも披露。胸ポケットからカンペをごそごそと探す姿に会場からは笑いが漏れた。「こんばんは。『hyukoh』です。また来ることができてうれしいです。今回は新しいアルバムで公演しようと思ったのですが、出せなくて残念です。それでは次の曲です」と、淡々とカンペを読み上げる姿に、観客から「かわいいー!」という歓声があがった。

 「次は、僕たちが少し前に参加したドラマのOSTです。(この曲が)僕は好きです。昨日の公演でもみんな好きと言ってくれました」と紹介し、韓国で11月から放送されているドラマ「アントラージュ」のOST「MASITNONSOUL」も披露。さらにライブ終盤で披露した「Girl」は、2015年12月に放送されたtvNドラマ「応答せよ」シリーズの3作目「応答せよ1988」のOST。「Girl」は、故郷を思い出すような心温まる楽曲として知られ、オ・ヒョクの伸びやかな声と非常にマッチし、当時の韓国の音楽チャートを席巻した。

 4月に韓国の人気プロデューサーPRIMARYとコラボ制作したアルバム「Lucky You」の収録曲「Bawling」も披露。「常に新しい公演がしたくて、僕たちの全てを見せようと準備しました」と、今回の公演に対する熱い想いを語った。アンコールでは、新曲「Paul」も。オレンジのライトに照らされながら、オ・ヒョク独特の力強さと繊細さを持ち合わせた歌声でファンを魅了した。

 最後の曲が近づくと、観客からの「シロー!シロー!(韓国で「嫌だ」という意味)」と叫ぶ声が会場に響いた。「今日は来てくれて本当にありがとうございます。また近いうちに会いましょう。新しいアルバムで会いましょう!」と、また日本でライブすることを約束した。

 ライブの最後を飾ったのは人気ナンバー「Wi Ing Wi Ing」。サビ部分に出てくる歌詞の「ウィーン ウィーン」は、虫が飛び回るときの「ぶんぶん」という擬声語。観客も一緒になって「ウィーン ウィーン」と大合唱し、会場がひとつになってライブは終了した。

 韓国・弘大(ホンデ)を拠点に活動していたバンドが、今やアジア各国で注目される韓国バンドとして成長している。若者の心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして耳に残るファンキーなメロディは”「hyukoh」カルチャー”と呼ばれるほど人気になっている。日本の音楽界に新しい風を巻き起こすかもしれない「hyukoh」の活動にこれからも目が離せない。



[MV] hyukoh - Wi Ing Wi Ing




Copyrights(C)wowkorea.jp 0