「MYNAME」インス
「MYNAME」インス
ことし日本デビュー4周年を迎えたアイドルグループ「MYNAME」のインスが東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演中のミュージカル「カフェ・イン ~Mr.ソムリエ Ms.バリスタ~」の舞台でミュージカル俳優デビューを飾った。

MYNAME の最新ニュースまとめ

 本作は、韓国ザ・ミュージカルアワード2冠に輝く演出家ソン・ジェジュンと、現在ニューヨークを拠点に活躍中の作曲家キム・ヘヨンの“韓国ミュージカル界最強のタッグ”との呼び声高い2人が送りだした、恋に不器用な女性バリスタと ちょっぴりマヌケなプレイボーイの男性ソムリエが主人公となるロマンティック・ラブコメディの2人芝居。

 インスが演じる男性主人公のジミンは、サニー(少女時代)とウ・グムジがダブルキャストで演じるマネージャー兼バリスタのセジンが働くカフェ「Love is」に夜シフト要員としてやってきたソムリエ。勤務時間の異なるジミンとセジンはお互いの顔も知らないまま、カフェに置かれた黒板を通じて恋愛の価値観についての言い争いを始める。不幸な偶然が続いたせいで恋に臆病になってしまったセジンに興味を持ったジミンは客として昼間のカフェを訪れ、セジンにバレない為に“ジョンミン”という別人の名前を名乗る。セジンが恋をするのはカフェの客、ジョンミン。そしてその恋を成就させる為のデートコーチとしてセジンに助言するのは変装したジミン。最初はからかい半分だったジミンだが、だんだんとジミンとしてもジョンミンとしてもセジンに惹かれていることに気づき始める。

 今回の公演では、このジミンをトリプルキャストとしてインスと共にソンジェ(超新星)、キソプ(U-KISS)が演じた。

 11月5日(土)19:00開演の公演ではサニーと舞台に登場したインスは、初舞台とは思えないほど落ち着いた雰囲気で、真面目で純朴な印象を与える。
そんなインスだが、歌ではとても熱っぽく攻めてくる。ジミンとセジンの間に険悪な空気が漂ってしまう劇の後半で歌われる切ないナンバーは特に必聴だ。登場人物の心情をドラマティックに盛り上げてシーンを印象付ける韓国ドラマのOST曲のように、インスがジミンとして歌い上げるメロディーには観ている者の心をぐっと物語に引き込む力がある。サニーと作り出すハーモニーもとても美しく、サニーの声を柔らかく包み込む低音のハモリが、2人の不器用でも真っすぐに恋する気持ちを観ている者の心にあたたかく届けた。

 ジミンとセジンの駆け引きを表現した情熱的なラテンミュージックに合わせてダンスを披露するシーンでは、二人の堂々としている様に、ミュージカル初挑戦ということを思わず忘れてしまう。

 この日の客席には「MYNAME」メンバーのコヌとジュンQの姿も。華々しくミュージカルデビューを飾ったインスの姿を誇らしく感じたことだろう。

 韓国オリジナルの登場人物が少ない小劇場系のミュージカルの多くは、舞台の上の俳優たちと観客との心の距離が近く、観客の集中力や登場人物への感情移入が高まるとともに、役者も客席からのリアクションに直接影響を受けるので、ライブ感がとても強いエンターテインメントだ。そこにアイドル歌手を本業とする彼らが出演することには大きな意味がある。インスが初めてのミュージカルの舞台でもその魅力を存分に発揮できるのは、日本での活動の中で大小問わず様々な会場でのライブを経験してきた「MYNAME」のメンバーの1人としてステージと客席を繋げる感性を磨いてきたからだ。

 ミュージカル俳優としてはここがスタートライン。「MYNAME」ファンもミュージカルファンも、まだまだ大きな可能性を秘めているインスの更なる飛躍に注目してほしい。



ミュージカル「カフェ・イン」 ― Mr.ソムリエ Ms.バリスタ ― プロモーション映像




Copyrights(C)wowkorea.jp 0