＜Wコラム＞韓国の車事情2…クレジットカードは嫌われる？あなたは本当に「韓国」を知っている？

韓国ではタクシーだけでなく、どんな小さな店でも百ウォン単位の小額でもカードで決済できます。拒めば営業停止になるほど政府はクレジットカードの使用を奨励しています。たとえば、コンビニで五百ウォンの商品を買っても、お客がカードを出せば受け取ります。その代わり小額は照会しなくてもいいので、スピーディーに決済できます。

　また、買い物のとき現金がなくても、残額がある銀行のキャッシュカードであれば、その場で支払いが可能です。韓国人の基本コンセプトはいかに早く処理するかです。
ご飯食べたか？

　「パリパリ！」（早く早く）の精神です。外国の食堂で注文して一分もたたないのに、「パリパリ！」と催促するのは、韓国人に違いないと自虐ネタにしています。

　韓国人と日本人のどちらがご飯を早く食べるかというと、恐らく韓国人でしょう。

　その理由の第一はせっかちな性格、第二に軍隊での体験です。韓国では、男性は特別な理由がない限り二十歳になったら軍隊にいかなければなりません。訓練所では自由に食事ができるわけではなく、決められた時間内に食べなくてはならないので、ゆっくりしていては全部食べられません。お腹をすかしながら訓練をしなければならないので必死にかきこみます。

　三番目は、度重なる戦乱でご飯もおちおち食べてられなかった、と歴史的な要因をあげる人もいますが、今では昔の話です。昔は挨拶代わりに相手に「ご飯食べたか」と聞くのが常でしたが、最近はあまり聞かなくなりました。それだけ平和が続き、豊かになったからでしょうか。


文＝権　鎔大（ゴン　ヨンデ）
出典＝『あなたは本当に「韓国」を知っている？』（著者/権鎔大　発行/駿河台出版社）