俳優イ・ビョンホン
俳優イ・ビョンホン
『G.I.ジョー バック2リベンジ』『RED リターンズ』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』と、ハリウッド超大作に出演し、名実共に国際派トップ俳優となったイ・ビョンホン
待望の 主演最新作となる『メモリーズ 追憶の剣』(ついおくのつるぎ)が1月23日(土)より、全国公開を迎える。

イ・ビョンホン の最新ニュースまとめ

実に、4年ぶりの韓国映画の主演を果たしたイ・ビョンホンにインタビューを敢行。
韓国映画史上、最も壮大なスケールで描くソードアクション超大作となる本作について、またハリウッド俳優イ・ビョンホンとしても語ってくれた。


<B>―まず、本作への出演の経緯をお聞かせください。</b>
前作『王になった男』が肉体的にかなりハードでしたので、時代劇を避けようと思っていました。しかし、シナリオを読むうちに、時代劇だということを忘れるほど没頭し、“一つの悲劇的なラブストーリー”として認識するようになり、気づけば出演を決めていました。

<B>―ご自身の演じたキャラクターについてお聞かせ下さい。</b>
私のユベクは欲望に取り憑かれた男で、自分の欲望のために同志や恋人を裏切る男です。しかしその内面には、常に善悪の狭間で、様々な感情が入り乱れている、そんな人物です。

<B>―ほぼノースタントでソードアクションされていますが、どのように役作りをされましたか?</b>
以前出演した『G.I.ジョー』という作品でもソードアクションを経験しましたが、似たようなアクションに見えても全く別物ですので、アクションスクールに通い、ステップや剣の扱い方などの基礎から、ワイヤーまで、訓練を一からやり直しました。

<B>―相手役のチョン・ドヨンさんとは映画『我が心のオルガン』以来、16年ぶりの共演です。互いにキャリアを積み上げてきたこそ、以前とは違うなと感じたようなことはありますでしょうか?</b>
以前からいい女優さんだと思っていましたが、今回改めて素晴らしい女優さんになられたなと感じさせられました。これは後で聞いた話なのですが、私とのアクションシーンを撮った後に彼女は泣いていたそうなんです。思い通りのアクションが出来ず、悔しくて大泣きしていたと言うんですね。今や“カンヌの女王”と呼ばれるほど立派な大女優になり、周りの人が仰ぎ見るにも関わらず、思い通りの演技が出来なくて泣く姿を見せるほど、彼女は未だにいい意味で演技に対して貪欲で、情熱に溢れていると感じました。以前と違うというよりも、昔の頑張っていた姿がさらにパワーアップしているような印象を受けました。

<B>―イ・ビョンホンさんも現在はハリウッドでの活躍が目覚しいですが、韓国映画とハリウッド映画の制作現場の違いはあるのでしょうか?</b>
韓国の場合、徹夜をしてでも撮影を続け、順調に撮影が進むと、計画にないものまで今日撮ってしまおうという雰囲気になります。つまり、その時の気分や感情によってどんどん変化していくという所が韓国の現場では見られますね。一方のハリウッドの場合は、スタートの時間と終わる時間がキッチリ決まっていて、多少時間をオーバーしてしまうとスタジオ側の予算が膨らんでしまうので、できるだけスケジュールを守るという非常に合理的なやり方です。実は、私は最初、その合理的なシステムに慣れませんでした。でも、だんだんやっていくうちに、自分の時間も有効に使えるからいいなと思えてきて…(笑)。ただ、ちょっと虚しいなと思う時もあります。というのも、韓国の場合、自分の状態があまり良くなくて撮影がちょっと難しいかなということを話せば、分かってもらえるんです。人情が通じるというか。雰囲気を見ながら対処してくれることがあるのですが、ハリウッドの場合、プロらしくないと言われてしまいます。そんなふうに両方に長所と短所があるような気がしますね。

<B>―何作かハリウッドの大作に出演してみて、その経験はビョンホンさん自身にどんな影響を与えたのでしょうか?</b>
言葉、文化、情緒、精神世界などすべてが違いますので、他の俳優たちと同等のレベルで演技をするのは大変難しいことです。ただ、自分に与えられた新たなチャンスであることは間違いないので、どこまでできるかはわかりませんが、肩の力を抜いて楽しんでやってみたいですね。

<B>―ハリウッドでの経験が与えた影響はありますか?</b>
他の俳優さんの演技を見て、自分の中にある、“人に対する理解の幅”、“感情表現の幅”が広がり豊かになっていくような気がしました。

<B>―ハリウッドでの活躍が目立つ中、今後は韓国とアメリカのどちらに比重を置きたいという考えはありますか?</b>
今現在、韓国とアメリカを行ったり来たりしていて、ちょうど半々という具合です。ただ、やはり自分が得意とするのは、韓国語の演技であり、韓国人特有の情緒をスクリーンで表現することですので、基本的なベースは今までと変わらず韓国になるかと思います。今は自分に舞い込んだ仕事に対して、分け隔てなく必死に臨むだけですね。

<B>―演者としてのキャリア、経験は積み上げたと思います。生粋の映画好きでもあるビョンホンさんですが、いつか監督をしてみたいとは思いますか?</b>
時々そう聞かれますし、昔、漠然と考えたことはあります。高校時代、進路を決めなければいけない時、私には夢も目標もなかったんです。何が好きなのかと自分に問いかけたところ、それは映画でした。ただ俳優になるなんて気持ちは1%もなかったですし、映画作りの頂点にいる監督に魅力を感じました。今でも想像すると心躍りますが、監督というポジションは大きな責任も伴うので、まだ自信がないですね(苦笑)

<B>―最後に日本のファンにメッセージをいただければと思います。</b>
日本のファンのみなさんにこの作品がどう映るのか気になりますが、私の願いはアクションというジャンルの枠でこの作品を見て欲しくないということです。アクションも人物の感情をベースにしたものです。登場人物たちの感情にスポットを当てて観ていただければ、単純なアクション映画ではなく、“一つの悲劇的なラブストーリー”として届くはずだと信じています。


イ・ビョンホンが俳優としてのキャリアを着実に築いている人気K-POPグループ2PMのジュノ、新生女優キム・ゴウン、そして、今や“カンヌの女王”と呼ばれる韓国を代表する女優チョン・ドヨンとの16年ぶりの共演を果たした本作。インタビューでは単純なアクション映画ではなく、“一つの悲劇的なラブストーリー”として届けたいと語ったイ・ビョンホン。

韓国、日本はもちろん、ワールドワイドに活躍するイ・ビョンホン。そんな彼に会える日本でのファンクラブツアーの開催も決定。
3月11日からは最新主演作『インサイダーズ/内部者たち』の公開も控え、次回作映画の公開、さらに単独公演開催と、今年は日本中に“ビョンホン旋風”を巻き起こすのは間違いないだろう。



『メモリーズ 追憶の剣』映画オリジナル予告編
『メモリーズ 追憶の剣』映画オリジナル予告編




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