グループ「SHINHWA」(提供:news1)
グループ「SHINHWA」(提供:news1)
人気グループ「SHINHWA」が、1年9か月ぶりに戻ってきた。デビュー17年を迎え、平均年齢35.5歳となったが、韓国で“最長寿アイドルグループ”というタイトルは以前よりも堅固なものになった。そのくらいタイトルが与える重みと責任感も一層重くなったはずである。それにも関わらずこのタイトルを守ってきたことを「生まれてから一番しっかりやっていることだ」と彼らは言う。

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 先月26日に発表した今回の12枚目のアルバムタイトルは「WE」だ。その言葉通り「僕たち」という意味。「SHINHWA」はもちろん、ファンと一緒にもっと頑張ろうという意味でつけたそうだ。何よりおよそ7年ぶりに公式ファンクラブ「神話創造」が新規募集をした年であり、「SHINHWA」とファンがさらに団結できればという。

 12枚目を発表したアルバムのタイトル曲は「Sniper」だ。「Sniper」は、2013年の「This Love」、2012年の「Venus」を作曲したAndrew Jacksonと、作曲チーム「Ldn Noise」が共同作業した曲で、パワフルなビートと西部劇を連想させるサウンドと曲の悲壮な感じが特徴のエレクトロニックシャッフルな曲でもある。

 エリックは「『Venus』の時は4年ぶりのカムバックだったので相当のプレッシャーでした。今回は相対的に休むことを知りました。休んでいくタイミングだから楽に行くことも分かったんです。『This Love』も思ったよりうまくいって、大衆やファンの期待がさらに大きくなったのではないかと思いました。あの時より大変と言えば大変だったし、決して楽ではありませんでした」と振り返った。

 「今回のタイトル曲はみんな、本当に一生懸命に準備して、あいまいに決定した曲ではありません。レコーディングもすごくうまくいった方です。タイトル曲より他の収録曲のレコーディングの方がうまくいって悩むことも多かったのですが、今回はタイトル曲がしっかり出てきたという感じでした。カムバックに対するプレッシャーは本当に大きかったけど、結果として満足のいくタイトル曲を誕生させることができたと思います」と口々に語った。

 またミヌは「Andrew Jacksonの曲をタイトルにしなければ、と思ったことはないんですが、タイトルとしていただいた曲は『氷月』の方でした。メンバーはこの曲にも満足していたんですが、Andrewがその後に『Sniper』を書いたんです。本当に愛情を注いで書かれた曲だというのが感じられました。『SHINHWA』というグループのカラーをもちながらも、少しずつ変わっていかなければと思っていたので、『Wild Eyes』の感じの『Alright』や『This Love』の延長のような『氷月』よりは『Sniper』が適していると思いました」と秘話を明かした。

 ミヌは12枚目のアルバムの全体をプロデュースした。“最長寿アイドル「SHINHWA」”の12枚目のアルバムとあり、個人的にプレッシャーも相当だったのは当然だが、責任感がプレッシャーに勝ったという。ドンワンは、作業室でばかり過ごしていたミヌに感謝の気持ちと申し訳ない気持ちを表し、ミヌは自分を信じて作業を任せてくれたメンバーに感謝した。

 ヘソンは「今回、本当にミヌの苦労は多かったです。メンバーそれぞれ音楽のカラーが違うのに、一人でメンバー個人のカラーを生かしながら作業をしてくれました。メンバーもちゃんとついていきました。一つの結果物を作るということが、どんなに苦しいものなのかわかっているからこそ、ありがたいけど申し訳ないんです。ガイドボーカルのレコーディングも他の人に任せず、自分で全部やってくれて、本当に手が込んでいます」とミヌの苦労を語った。

 そんなミヌは「メンバーはみんな、それぞれソロでアルバムを出したことがあります。みんな能力があるのに、僕を信じて任せてくれて、ただただありがたいですね。僕が好きなものをうまくできるように、メンバーが僕をサポートしてくれているんです。初めはわからなかったけど、年を重ねて深く考えるようになって、メンバーがずいぶんと気を使ってくれていることがわかりました。他の人たちに認められることよりも、メンバーに認められることが一番の幸せだということに気づきました」と謙虚な姿勢を見せた。

 「SHINHWA」は今回のアルバム発表を前に“激しい振付”を修正したと何度も語った。笑い話で振付を激しくしていたら、メンバーの1人を世間に送り出すことができないのではないかと言ったが、カムバックステージで他の10~20代の男性アイドルグループに負けないパワフルな振付を見せて驚かせた。控えめながらパワフルで、ソフトでありながら強烈なパフォーマンスは、デビュー17年の「SHINHWA」であるからこと可能だったのだ。

 ミヌは「ステージでパワフルなパフォーマンスを見せたかったが、『This Love』はすごく抑えたコンセプトでした。くすぐったい感じだったというのか…でも今回はサウンドがとにかく強いので、パフォーマンスもパワフルなのが合うのではないかと思いました。出だしの風の音が緊張感を作り、テンションが上がってはじけるような感じをダンスで表現しました。メンバー個々のポイントを生かすパフォーマンスで構成し、2015年版『Brand New』の感じですかね」と振付への思いを語った。

 エリックは「デビュー17年だけど新人アイドルのようなパフォーマンスを見せたら『頑張ったね』という感じが出る気がしました(笑)。適切な線を守って見せるのが、アルバムを出すたびに出てくる課題でした。だけど表面だけ見ると、20代よりパワフルさに欠けてくるかもしれないけど、実際に番組などに出てみれば20代の仲間と体力でも負けていないと思います。選択の問題であり、年齢のせいでパフォーマンスができずに他のものを見せるのではありません」と強調した。

 「SHINHWA」のこれまでのアルバムを振り返ると、ほとんどがダンス曲だ。これは時が経っても変わらない「SHINHWA」というグループのアイデンティティでもある。以前の音楽とはまた違う変化をさせつつ、本来の志向の音楽に対する情熱は変わらないでいようという努力の賜物だ。音楽は成長して徐々に変わるが、情熱は変わらないからこそ17年という時間をファンと共有してこられたわけである。

 「『SHINHWA』がダンス曲ではないバラード曲やシングルを出すこともできるでしょう。だけど『SHINHWA』は以前からダンスグループとして企画されたグループで、ダンスで愛されてきたから、ダンスステージが『SHINHWA』の価値だと思っています。可能な限りダンス曲でステージに立ちたいし、誠意を持ってアルバムを発表してファンに会いたいというのが欲だとしたら、深い欲なのかもしれません」とそれぞれ語った。

 エリックは「共通しているのは、僕たちはみんな『SHINHWA』に対する自負心が強いんだと思います。『SHINHWA』においてカッコ悪くなりたくないんです(笑)。だけど『長寿グループにならなきゃ』とか『後輩に尊敬される先輩にならなきゃ』と思ったことは一度もありません。毎回やっているように一生懸命にやっていたら自然についてきたタイトルなんです。世界的に見ても『SHINHWA』はメンバーを交代することなく長く続けてきたグループだと聞いたが、意図したわけではないけどこの地位を守ってきたことは、生まれてから一番しっかりやっていることではないかと思います」と明かした。

 12枚目のアルバムの活動を始め、地上波3局で1位になりたいという欲はあると、正直に語ったが、それより一緒に活動することに意味をおいているという。多くの人が『SHINHWA』というグループは続けていけるのかと言うが、そんな噂に埋もれることなく、音楽を楽しみ、音楽を通じてファンに会いたいというのが、彼らの望みだ。音楽が、『SHINHWA』というグループが続かなければならない理由だからでもある。

 ドンワンは「もう“長寿グループ”ではなく本当に長寿でいたいです(笑)多くの後輩が憧れのグループとして無条件に『SHINHWA』だと言ってくれるが、長寿なグループだということだけ知っていて、僕たちの音楽についてはよく知らないみたいです。実際に音楽について尋ねてみると、どんな歌を歌っていたのか知らないんですよ。長寿というタイトルだけ見るのではなく、僕たちの音楽と活動してきた時間を一緒に見てもらえたらうれしいです」ともどかしい気持ちを打ち明けた。

 「1位なら正直にうれしいが、みんな一生懸命に準備してきたわけだから、楽しみながらファンのために音楽を届けること自体がいいことで、『必ず1位にならなきゃ』、『賞をとらなきゃ』という気持ちはありません。何よりメンバーと一緒にできることが一番うれしいし、ファンに会ってやりとりできる時間を持つことができるというのが一番うれしいです。こんなふうにしていけば、20年、25年と大事な時間を共にできるのではないでしょうか」と6人は熱い思いを語った。




MUSICBANK - SHINHWA、貫禄+セクシーさが増した ‘Sniper’. 20150227
MUSICBANK - SHINHWA、貫禄+セクシーさが増した ‘Sniper’. 20150227




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