左から綿引さやか、「U-KISS」ケビン、「超新星」ユナク、「TEENTOP」チョンジ、愛加あゆ
左から綿引さやか、「U-KISS」ケビン、「超新星」ユナク、「TEENTOP」チョンジ、愛加あゆ
2008年3月に韓国で初演後、好評を得てシーズン化された人気ミュージカル「ON AIR~夜間飛行~」。昨年6月、日本上陸を果たした日本公演では「超新星」のユナクが主演のジェイ役を務め、ヒロインのアヤには日本のミュージカル女優、綿引さやかが出演した。2度目となる今回の日本公演にはユナク(超新星)、綿引さやかに加え、ジェイ役にケビン(U-KISS)、チョンジ(TEENTOP)、アヤ役に宝塚歌劇団を退団したばかりの愛加あゆ、さらにはジュン(U-KISS)、ヨンウォン(Apeace)、ヨンウク(Apeace)、松原剛志を新たに迎え、バージョンアップして帰ってきた。

ユナク(SUPERNOVA) の最新ニュースまとめ

 あらすじは、人気アイドルグループ「SPARK」の一員だったジェイが人気絶頂の中、入隊したと思ったら、なんと脱走騒動を起こしてしまい、大きなイメージダウンを負ってしまう。メンバーのケルビンはソロデビュー、ジェイは除隊後に韓流ラジオ番組のDJを担当することになるなど、グループ解散の危機に立たされたメンバーがそれぞれの道を歩み始める。ジェイとアヤとの出会い、再結成を目指す「SPARK」。恋と夢が織り込まれた成長ドラマは観客参加型ミュージカルであるところが魅力であり、これまでに既に多くのファンを獲得してきた。

 日韓国交正常化50周年を記念して上演される、待ちに待った日本再演を来月に控え、1月20日(火)に都内にて制作発表記者会見が行われ、キャスト、スタッフ陣が意気込みを語った。

 会場には抽選で選ばれたファンも同席、その様子を見守った。前回日本公演のダイジェスト映像から記者会見がスタート。ユナクと綿引のアドリブシーンでは会見会場から大きな笑いが起こり、劇中のアイドルグループ「SPARK」のライブシーンでは、会見場のファンも目を輝かせ、ライブ会場のように楽しむ一幕も。

 ここで、ユナクと愛加あゆのデュエットによるオリジナル楽曲「最初で最後」が生披露されることに。
颯爽と登場したユナクと笑顔の愛加あゆは、曲のイントロが流れ始めると表情が一変。切ない表情と美しいハーモニーで歌い上げると一気に会場を劇場へと変化させた。歌い終えた二人は緊張が和らいだのか笑みもこぼれ、会場には大きな称賛の拍手が響いた。

 会見は日韓の豪華キャストの他に演出家のソン・ジョンワン氏、総合プロデューサーのシン・ジョンファ氏も登壇し、同公演の魅力や見どころを語った。



<B>―日韓の俳優を起用し、日韓共同制作ミュージカルとして上演する理由を教えてください。</b>
シン氏:2008年に韓国で始まったこのミュージカルは、アイドルスターとラジオのプロデューサーが恋に落ちるという作品になっています。観客が参加して創り上げるというのが、このミュージカルの大きな特徴です。日韓両国でアイドルスターというのは大人気で、ミュージカルにも出演し、注目を浴びてさらに増加していっています。今回は日本で、日本の皆さんと楽しんで創りたいと思っています。世界公演に先駆けた日本公演です。日本の皆さんと密着したミュージカルをしたいと思い、このように企画しました。

<B>―日韓のキャストのみなさん、それぞれの魅力を教えてください。</b>
ソン氏:まずは皆様、たくさんお越しくださりありがとうございます。このように日韓のスターの皆さんと作品を作ることができ、うれしく思っています。まず松原さんですが、優しくて温かい人柄だなと思います。「(日本語で)優しい…」。その魅力がスタッフにも伝わっていますし、観客の皆さんにも伝わっていくのではないかと思います。ユナクさんは歌手ですが、俳優としても高く評価しています。とてもスマートで鋭い感覚を持っていますので、今回の作品には適任ではないかと思います。綿引さやかさんは、とてもハキハキとしたアヤらしい元気いっぱいの方です。そして何よりもとても女性として魅力的で、素敵だなと思っています。ケビンはとてもジェントルマンでスイートな魅力の持ち主です。僕は男性ですが、たまに心溶かされてしまうことがあります(笑)
(キャスト陣、報道陣からも笑いが起こる)
皆さんも今日溶かされるのではないでしょうか(笑) 愛加あゆさんは、本当にかわいらしい方です。それと絶対言っておきたいのが、“酔っぱらった演技”がとても上手いということです。(キャスト全員大笑い) これはぜひ、現場で確認していただきたいと思います。チョンジさんは、外見よりも意外と男らしい方です。お茶目な一面もあり、ムードメーカー的な存在です。チョンジさんが愛加さんにたくさんお酒を飲ませて、愛加さんが酔っぱらってしまったということもありました(笑) ジュンさんは、ミュージカル俳優として大きな可能性を持った方で、今回のキャストの中で1番発見の多かった方です。まだ19歳ぐらいですが、とても迫力あるエネルギーに溢れた演技のできる方で、これからすごく期待をしています。最後に、ヨンウォンさんですが一番特徴的なのが、音楽的才能が素晴らしいということです。声が甘美で素晴らしく、表現力も豊かです。彼の歌声を聴いているだけで癒されるのではないかと思います。

<B>―綿引さんにお伺いします。再演にあたって工夫していることはありますか?</b>
綿引さやか:大好きなこの作品に出演し、またユナクさんとも共演させていただけることをとてもうれしく思っています。前回出演し感じたこの作品の魅力をもっと掘り下げて、国や言語の違いにとらわれずに、力を合わせていく素晴らしさや理解しあえることの素晴らしさを、もっともっとパワーアップして皆さんにお届けできたらと思っています。

<B>―ケビンさんは2010年の韓国公演以来の出演ですね。</b>
ケビン:僕は5年ぶりです。またこの作品をできることになってうれしいです。さらに今回は日本公演なので、全部日本語での上演なので、最初はとても心配だったんですが、日本語の勉強も一生懸命しましたし、練習しながら、全力で頑張っていますので、期待してください!

<B>―ユナクさん、この作品の魅力を教えてください。</b>
ユナク:このミュージカルは毎回違うストーリーを感じられる作品だと思います。(劇中の)ラジオ放送でもファンにツイッターで参加してもらったり、観客と一緒に場面を作る時間もあるし、「SPARK」のメンバーとのやりとりが感じられるパフォーマンスもあり、他のミュージカルでは感じられない、“ライブ、ライブ、またライブ”といった感じの何度見ても違うストーリーがあります。さっきの映像(前回公演ダイジェスト映像)でもあった通り、綿引さんとのアドリブシーンもありますね。毎回毎回楽しいミュージカルです。

<B>―松原さんは韓国ミュージカル「パルレ」の日本版に出演なさるなど、韓国ミュージカルにご縁のある方ですね。今回の意気込みをお願いします。</b>
松原剛志:2012年に日本版「パルレ」の初演に出演させていただいたことによってこのご縁が生まれたんじゃないかなと思います。昨年も新村(シンチョン)で行われた、日韓合同のアニメソングイベントにも呼んでいただいて、本当にご縁があると感じています。個人的な話ですが、韓国のスターさんのおかげで僕のツイッターのフォロワーが倍増しまして、非常に驚いています(笑) これをモチベーションに、観客の皆さんを楽しませることができればと思います。

<B>―愛加さんは宝塚歌劇団退団後初の舞台出演ですが、本物の男性との共演はいかがですか?</b>
愛加あゆ:宝塚を退団して初めての作品が国をまたいだ作品。こういった作品に出演させていただけて本当に光栄に思っております。初めての稽古に参加するまでは、今までずっと女性とお芝居をしていたので、どうなるんだろうと不安でしたが、宝塚でも舞台に上がれば男性として見ていたので何の迷いもなくお芝居に取り掛かることができました。でもやはり、本物の男性の方はとてもたくましくて、男らしくて。こんな素敵な方々に囲まれて…ここにおいででないキャストやスタッフの方々も本当に優しくて、いつも日本人の私に対して、「大丈夫?ケンチャナヨ?」と声をかけてくださり、素晴らしいキャスト・スタッフの方々に見守られながらお稽古できる環境に感謝しております。

<B>―チョンジさんは、ミュージカルに興味があるという記事をシン氏が見つけてオファーされたそうですね。</b>
チョンジ:「TEENTOP」として活動していますので歌手としては自信がありますが、ミュージカルに関しては“挑戦”というふうに感じています。スタッフの方もキャストの方も親切で、稽古中も何の問題もなくとてもスムーズに練習できていて、とても感謝しています。

<B>―ジュンさんは初めてのミュージカル挑戦ですね。お気持ちを聞かせてください。</b>
ジュン:今回のミュージカルは、僕のチャレンジです。ケビンさんの足を引っ張らないように…(拳を大きく突き上げるファイティングポーズで)頑張ります!今も緊張しています。頑張ります。
(元気いっぱいのポーズで会場を沸かすジュン)

<B>―ヨンウォンさんも初めてミュージカル挑戦ですね。「Apeace」の他のメンバーから何か応援などはありましたか?</b>
ヨンウォン:日本でずっと活動しながら生活しているんですけど、ミュージカルの稽古は韓国で行っているので、メンバーと連絡をとれなかったんです。さっきちょうど「何やってるの?」と連絡が来ました。「これから記者会見だよ」と言うと、「すごいね~」と(笑) ミュージカル初挑戦ですし、メンバーは僕が芝居をやっている姿を見たことがないので「演技できるの?」と(心配している)。メンバーがいつも後ろで支えてくれていると思って頑張りたいと思います。初めてのミュージカルなのでとても緊張していますが、さっきのジュンさんのおかげでちょっと(緊張が)ほぐれました(笑) とても良い勉強になっています。今回の役は主役ジェイのライバル、ケルビンなので、主役に負けないように頑張ります。期待してください!

<B>―ユナクさんも役柄であるジェイもアイドルで、除隊したということも共通しています。「SPARK」のジェイを演じる上で、「超新星」を参考にされたことはありますか?</b>
ユナク:全然違いますね。(「超新星」と違って「SPARK」のメンバーは)歳も違うし、皆若いし、僕の言う通りにしてくれるし(笑)すごく優しいし、本当に頑張っているので、「SPARK」を愛しちゃったんです。(会場が大爆笑)「超新星」はちょっと…と言いたいところですが、3月に新曲が出るので!(笑) 「SPARK」本当に大好きです!「超新星」ももちろん…愛していますよ!(笑)

<B>―ケビンさん、ジェイを演じるにあたって難しかったことはありますか?</b>
ケビン:ジェイは生意気で感情のまま行動するので、さっき(ソン氏に)言っていただいたようにジェントルで、優しい感じの実際の僕と全然違いますね(笑)だから(役作りが)大変でしたね。でも、今回のミュージカルでは僕を変えるというよりも、僕のスタイルで、ジェントルで男らしくて魅力的なジェイを演じたいです。頑張ります!

<B>―チョンジさんはかなり男らしい性格だそうですが、ジェイに似ていると思われますか?</b>
チョンジ:前回ミュージカル「カフェイン」に出演したときは役柄に僕が合わせるといった感じだったのですが、今回はジェイ役が僕にすごく似ているので敢えて合わせるというということをしなくても合っているのではないかと思います。シックでカッコよく女性に対して優しい僕なりのジェイを演じたいと思っています

<B>―綿引さんにお伺いいたします。前回公演のときはアドリブがとても多かったそうですが、今回はいかがですか?</b>
綿引さやか:(ユナクの方を見て)今回もお手柔らかにお願いいたします(笑) 前回早口言葉を取り入れたのですが、元々台本にはなかったことなんですね。ユナクさんがとても日本語がお上手で皆さんを楽しませてくださるので、私も楽しんでいただこうかと思って早口言葉を準備したのですが、素晴らしいクオリティで返されてしまいました。今回のキャストは、共演者の方にもお客様にも楽しんでいただきたい気持ちの強い方々ばっかりですので…今回も準備しております(笑) (突如ユナクに対し)「隣の客はよく柿食う客だ!」
ユナク:隣のきゃ、きょくは…。(突然振られ、あわてるユナクに一同爆笑)
綿引さやか:色々用意したいと思います(笑)
ユナク:こっちもちゃんと準備してるから!

<B>―「ON AIR~夜間飛行~」は観客参加型のミュージカルですね。松原さんは観客の皆さんと舞台を繋ぐ役柄ですが、いかがですか?</b>
松原剛志:僕自身はアドリブに強いタイプではないのですが…。キャストは仲間ですし、お客様は僕たちの事を愛するファミリーのような感じで観てくださっていると思うので、その辺は安心できるのではないかと思います。あとは、ユナクさんが僕をいじめなければ何とかなると思います(笑)

<B>―愛加さん、今回トリプルキャストで3人のジェイがいますが、それぞれのジェイの魅力を教えてください。</b>
愛加あゆ:この時間では語りつくせない…ありすぎて何から言えばいいのかわからないのですが…(笑)まず、ユナクさんは、男らしくて、たくましくて、知的でかつユーモアのセンスがあり、発想力が豊かで、ご自身も忙しくて大変な方なんですが作品全体のことを考えていらっしゃいます。アドバイスしていらっしゃる姿などを見て、私は心から尊敬しております。ユナクさんとお芝居させていただいて、もっと学びたいなと思っています。ケビンさんは、すごく可愛らしい面とすごくかっこいい面があり、とてもギャップのある方です。忙しいはずなのにいつも笑顔で、周りのスタッフや共演者に声をかけてくださいます。ケビンさんが稽古場に現れると「癒される~」と思います(笑) 松原さんともよく言っています。よくこんな良い子が育ったな、良い家庭で育ったんだなと(キャスト陣爆笑) そこまで感じちゃうくらい、いつも優しいオーラが出ていますね。チョンジさんは、初めて会った時から今日にかけて、日本語の上達度がすごく速くて驚いています。話すたびに私の言ったことを解釈して、返してくれたり、冗談を言ってくれたり、いつもチョンジさんが笑顔になると周りが笑顔になります。目がキラキラしていて、お芝居していたら吸い込まれるような感覚に陥る、そんなチョンジさんです。

<B>―ユナクさん、稽古場でのエピソードはありますか?</b>
ユナク:僕、入隊中「TEENTOP」の曲をよく聴いたんですよ。この作品で初めて本物のチョンジを見ました(笑)ケビンと兄弟みたいなきれいな顔をしてますが、メッチャ、男前で、僕より男前で…意外でしたね。稽古はすごく楽しいですね。今回ケルビン役をしているヨンウォンですが、午後6時になるとご飯タイムになるんですが、1回も食べたことがないんですね。痩せすぎだと思うんですけど。「何で食べないの?」と聞くと、「ダイエットしているし、記者会見もあるし、色々あるから…」と。いやいやいや!食べないと!毎回食べないので、すごく気になってるんです。いつも椅子に座って何かを考えているんです

<B>―ヨンウォンさん、本当に食べていないのですか?</b>
ヨンウォン:隠れて食べている感じです(笑) 初めてのミュージカルなので、考えなければならないことがいっぱいあります。僕はケルビン役で全16公演出演しますが、ジェイは3人いるわけじゃないですか。ユナク兄さんはすごい先輩だし、演技が上手すぎて僕は負けてしまうんじゃないかなと思いますし、ケビンさんはソフトすぎてライバルなのに惚れてしまうから(笑)チョンジさんは1番普通だと思っていますが、顔が小さすぎてあまり近くにいたくない…。これからは一緒にご飯食べます。これからの練習もよろしくお願いします!

<B>―最後に、本作の見どころをお願いします。</b>
ソン氏:見どころは色々あります。K-POPが大好きな方にも存分にK-POPを観ていただくことができます。典型的なロマンティックコメディミュージカルとして、男女間のラブラインを楽しんでもらうことができます。そしてジェイ役が3人いますので、三人三様の個性を見ることができます。韓国で稽古に励んでいる他の俳優も皆、個性豊かです。彼らの魅力も存分に堪能できます。そして、韓国と日本が出会ったという内容とは別の感動的なストーリーも感じていただけると思います。結論を言いますと、この公演を1回観るだけではだめだということです(笑) 最低でも3回は観ていただかないといけません。(キャスト大笑い) ありがとうございました。


 終始笑い声の溢れる和やかなムードで行われた今回の記者会見。互いに冗談を言い合ったり、大声を出して笑ったりとキャスト同士の仲の良さがうかがえ、稽古場の雰囲気の良さも十分に伝わってきた会見となった。仲の良いキャストとスタッフが力を合わせて創り上げる今回の「ON AIR~夜間飛行~」。マスコミの期待と注目を集め、今回の再演でも多くの観客をその世界に引き込むこと、間違いなしである。






part2 ミュージカル「ON AIR~夜間飛行~」制作発表記者会見 2015.1.20
part2 ミュージカル「ON AIR~夜間飛行~」制作発表記者会見 2015.1.20




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