日本アニメーション映画の代表作といえる作品を次々と誕生させた「スタジオジブリ」が製作部門を解体すると4日、発表した。

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 日本国内ではもちろん、韓国でもこのニュースは報じられ話題となっている。

 1990年代から、韓国の”日流”ファンを中心に、「となりのトトロ」、「天空の城ラピュタ」、「魔女の宅急便」などが広まり、「紅の豚」、「海がきこえる」、「平成狸合戦ぽんぽこ」、「耳をすませば」などがブームになった。その後、2000年代に入ってからは、「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」、「ハウルの動く城」、「崖の上のポニョ」などが、その音楽と共に大ヒット。

 しかし、2013年夏、「風立ちぬ」が韓国で上映された際、思わぬ論争が巻き起こっていた。日本アニメーションの巨匠、宮崎駿監督が「崖上のポニョ」以降、5年ぶりに制作した作品とあり、韓国でも公開前から話題を呼んでいたが、ストーリーが具体的に伝わるとすぐに「軍国主義を美化している」との意見が噴出。特に、主人公 堀越二郎は日本の艦上戦闘機「ゼロ戦」を設計した人物であり、「ゼロ戦」は後ほど太平洋戦争で人権を無視した自爆攻撃に使用されたものだとして、批判が高まっていった。

 さらに、韓国では「植民主義」や「帝国主義」の象徴とされる旭日旗が映るシーンについても拒否反応を起こす声が相次ぎ、該当シーンの編集を要請する事態に発展。しかし、この要請は受け入れられず「韓国側は、可能かどうか要請をしていたが、編集はせずに公開することになった」と報じられた。

 また、ことし4月には1988年に日本で公開された「火垂るの墓」(製作:新潮社、制作:スタジオジブリ、監督:高畑勲)がおよそ26年の時を超えて韓国で劇場公開。現地では「スタジオジブリ制作」が強調されたことで、公開前から話題となっていた。

 いざ公開されると、その評価は極端に割れたともいわれる。「感動して泣いた」「最高の映画だった」「平和な世界がほしいと素直に感じた」という意見の一方、「戦争や悲劇の原因については言及せず、被害者としての立場だけを訴えたアニメだ」「政治的な意図が感じられる」などの意見もあった。

 このように、日本のアニメーション映画を支える世界的な「スタジオジブリ」も、日韓関係の歪には度々悩まされていたようだ。

韓国のスタジオジブリ・レイアウト展 - Making Film
韓国のスタジオジブリ・レイアウト展 - Making Film




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