「アベンジャーズ2」に出演した女優スヒョン
「アベンジャーズ2」に出演した女優スヒョン
スタートから高い関心を集めたハリウッド映画「アベンジャーズ2」の韓国撮影がすべて終了した。

 漢江の橋をふさぎ、江南(カンナム)中心部を占有したまま行われた「アベンジャーズ2」の撮影。2週間続いたハリウッドブロックバスター撮影に30億ウォン以上の税金を投入。類を見ない全面的な支援だ。

 しかし、肝心の韓国映画の現実は容易ではない。
 
 麻浦(マポ)大橋の爆破シーンが登場する「ザ・テロ・ライブ」は背景だけを撮影し、「アベンジャーズ2」と同じように実際に撮影はしていない。「王になった男」は景福宮(キョンボックン)での撮影を推進したが、考証が足りないという理由で政府の許可が下りなかった。

 400億ウォン(約40億)が投入された大作「雪国列車(邦題:スノーピアサー)」でさえ、国内で列車のセットを設置する場所を探せず、チェコで撮影した。

 小規模映画の事情はさらに厳しい。

 地下鉄撮影の1週間前に突然、不可通知を受けた「少女の墓」のように公共の場所を交渉するのは絵に描いた餅だ。

 映画振興委員会と各市道映像委員会がそれぞれ支援策を打ち出しているが、力のない映画人にとっては相変わらず越えなければならな壁が多い。

 イム・チャンジェ韓国独立映画協会理事長は「行政に不便な部分も多くあり、韓国映画の未来を考えるなら、独立映画への支援や愛情をもっと注ぐべきだと思う」と述べた。

 経済効果を名分に掲げて海外ブロックバスター支援に熱をあげる前に、韓国映画の現実から振り返るべきだという意見が出ている。

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