タレントYumi
タレントYumi
韓流スターイベントの名物MCといえば、この人、Yumi。年間150人のイベント司会をこなし、突っ込みと笑いで盛り上げる人気MCのYumiが、3月10日(月)、東京・銀座のGINZA K-PLACEで、トークイベントを開催した。ファンミーティングなどで出会ったスターたちの意外な素顔や、アナウンサーになるまでの自分の半生について明るく語る、Yumiならではのイベントとなった。

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 ステージに登場したYumiは、会場を埋め尽くしたファンの姿に、「わー、すごい!」と満面の笑顔。「今日は皆さんと私が楽しくお話しする場になれば、と思います。お写真撮っている方もいらっしゃいますが、ほうれい線とかシワは削除いただいて(笑)。皆さんの良心にお任せします!」と、茶目っ気たっぷりにあいさつした。

 まずは、イベント開催に当たって、これまでイベントで司会をしたタレントたちから届いた応援メッセージをスクリーンで披露した。「Yumiさんファイティン!」「Yumiヌナ(=姉さん)ファイティン!」と声援を送ったのは、イ・ジュンギチュウォン、「大国男児」と、そうそうたるメンバー。Yumiは、映像を見ながら、スターとの裏話を語った。

 イ・ジュンギさんについては、「司会をすると平均2キロは痩せ、知恵熱を出してしまうほど(笑)。本当に彼のパワーがすごすぎて、私もついていくために頑張るんです。新鮮な刺激を与えてくれる方」と評価。また、日本語を勉強中の大国男児のメンバーが「突然」「急に」「いきなり」「出し抜けに」と同じ意味の言葉をバラエティ豊かに覚えていてびっくりしたというエピソードを明かした。

 最初のコーナーは「聞きた~い! 韓流スターの裏話」。最初にスクリーンに映し出されたのは、「超新星」の写真。ユナクが軍隊に行っている時期の貴重な一枚だ。
「『超新星』のみんなは、メジャーになる前からイベントの司会をするなどおつきあいがありました。ファンの方に『どうしてYumiさんはソンモ君とばかり話すの?』と聞かれるのですが、ソンモ君が一番しゃべらないんです。私のポリシーとして、話さない人をいじってしゃべってもらうというのがあるので、ソンモ君をいじるようになったの。そうしたら、ファンの方たちが、『私もソンモ君が好きだから、Yumiさんと同じですね!』と(笑)。ファンに嫉妬されるのではなく、『一緒に応援しましょう!』となっちゃうところが、私のステキなところなんだと思います(笑)」と、Yumi節が炸裂。会場は大爆笑となった。

 チャン・グンソクのイベントで、“プリンスの執事役”をつとめた時の貴重な一枚も。大きいなハート型に盛り上げたヘアスタイルについて、「白いブラウスと黒のタイトスカートだけをもらったけど、それだけじゃつまらないので、ヘアメイクさんと相談してこの髪型にしました」というYumi。「グンちゃんは、すごいんですよ。舞台に対するこだわりが強くて、最初の頃は自分でマイクを持って、リハーサルの進行を進めていたんです。『マイクを持った瞬間、照明を落として』と。本番でタイミングがちょっとずれたら、『だめだよ、こんなんじゃ。ちゃんとやろうね!』と決して怒るわけではなく、意思を伝えるんですね。もう1つすごいと思うのは、私とあいさつするときに、私の手を取って、手の甲にチューをするかと思ったら、自分の手にチューをすること(笑)。ドキドキするけど、(チューを)してやんないぞ、って。ツンデレのグンちゃんそのものなんです」と、とっておきの秘話を明かした。

 次のコーナーは、「今のYumiができるまで!」。
ツイッターやホームページで、自身に対する質問をよく受けるというYumi。一番多い質問は、「日本人ですか?韓国人ですか?」。「私は100%韓国人なんです。日本生まれ、日本育ちの韓国人。でも、韓国に行くと、『どこからみても姿が日本人』と言われます(笑)」と、自分のルーツを語り始めた。

 「山口県下関生まれ。5人姉妹の末っ子なので、赤ちゃんの時の写真はないんです」
やっと見つけたという2 歳ぐらいの時の写真は、ランニング姿の父親の膝に乗り、ブドウを食べている無邪気な姿。その後、幼稚園から高校まで通っていた朝鮮学校時代のチマチョゴリの制服の写真も披露した。
「ずっとアナウンサーになりたかったけれど、どうやったらなれるのか分からなかった。歯科衛生士ならなれるのではないかと思い、広島大学付属歯科衛生士学校に電話で受験資格を確認したんです。でも、受験の2週間前になって、広島大学の歯学部の教授が謝りに来て。実は朝鮮学校の卒業生には(国立大学の)受験資格が与えられていないことが分かったんです」というつらい過去を明かしたYumi。その後、日本の通信制の高校の4年生に編入し、翌年広島大学の歯科衛生士学校にトップで合格したと語ると、会場のあちこちから思わずすすりなく声も聞こえてきた。

 また、20代半ばに大阪・北新地でバーの経営していた華やかなワンピースをまとったママ時代の写真や、法廷通訳時代のマジメそうな一枚も。夜中の2時までバーで働き、朝10時に法廷で通訳をするという、仕事を掛け持ちしていた時のハードな生活についても明るく笑顔で振り返っていた。

 ファンからの質問コーナーでは、「イ・ジュンギさんのように早口のタレントと、寡黙なタレント、どちらのほうがMCとしてはやりやすいですか?」という問いかけも。Yumiは、「目的は1つで、お客様に喜んでいただくこと。どちらかというと、寡黙な方にしゃべってもらったり、はにかんだ笑顔を引き出したりすることにやりがいを感じますね」と明かした。

 なめらかなトークのYumiが一瞬答えに詰まったのは、「韓流スターに口説かれたことは?」という質問が飛びだした時のこと。「ワーオ! ちょっと待って…」と、考えること数秒。「某俳優さんのお母様に、飲み会の時に『Yumiさん、結婚しているの?』と聞かれて、『してます』と答えたら、『残念!』と言われたことはあります(笑)」と、人気俳優の母親に口説かれた(?)とっておきの秘話を公開。「本当に口説かれていたら、ここで言うわけがないじゃない!」と意味深なコメントでかわすと、会場からは笑いとともに「えーっ!? 」と小さなざわめきが起きた。

 ここで、飛び入りゲストとして、Yumiをヌナ(お姉さん)と慕う歌手のLENが登場。このイベントを応援するために韓国から駆けつけたというLENは、ドラマ「シークレット・ガーデン」でイ・ジョンソクの歌声として出演した「その男」をしっとりと弾き語り、会場は一気にドラマの世界へ。続いてビリー・ジョエルの名曲「PIANO MAN」とVIBEの「酒よ」をメドレーで。「酒よ」のサビで高音を伸びやかに歌い上げると、会場は大きな拍手に包まれた。

 ラストは、イベントのタイトルにもある、「皆さんとの約束を果たします」。約束とは、去年3月1日に、Yumiサロンを開催したときに、浜田省吾の大ファンであるYumiがファンの前で誓った、「ギターの弾き語りをすること」だ。この日のために、1月から音楽教室に通い、数度の挫折を経て、バックバンドをつとめるメンバーに3つのコードだけで弾けるように曲をアレンジしてもらったというYumi。「ダメだったら笑ってくださいね。笑ってくれないと生きて帰れないから」と、自虐ギャグを飛ばしながら、「あー、背中がつっちゃった!(笑)」と緊張気味。自ら作詞したミディアムテンポのバラード「僕は知っている」とアンコール曲の「光」を一生懸命歌い上げる姿に、途中から手拍子に包まれた。
 歌い終わると、汗をかくポーズに、ちょっと変顔をして、照れ隠しも。「ありがとうございました!」と、笑顔で会場をあとにした。

 「イベントで大切にしているのは、ファンのみなさんが1番、スターが2番。私は3番目かな」と言うYumi。いつもはスターの魅力を引き出してスポットライトを当てるべく明るくステージを盛り上げるYumiの知られざる過去と、意外な素顔をたっぷり見せた2時間のYumiサロン。包み隠さず、そして優しさあふれるトーク満載の、彼女らしい魅力いっぱいのイベントとなった。

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