ジンエアー(Jin Air)客室乗務員
ジンエアー(Jin Air)客室乗務員
国内線の航空業界で手頃な価格を武器に大手航空会社と競争を繰り広げてきたスカイマーク(SKYMARK)。
ここ数年はLCC(格安航空会社)の本格参入で苦戦を強いられているが、今年中には初の国際線となるニューヨーク便の就航も予定しており、巻き返しを図ろうとしている。

 そんな中、昨年の年末に公表した女性客室搭乗員の新制服のスカートが短すぎるとして物議を醸している。
乗務員組合からも「セクハラや盗撮などの機内性犯罪を誘発する可能性がある」として、強く反発されている様子。彷徨える同社を活気づける奇策として打ち出された今回の制服デザインだが、残念ながら世論の反応はまだ厳しいようだ。

 スカイマーク社は発表当初、「若々しさを伝えたい」、「過去にも似たような前例はある」と前向きなコメントをしていた。現在も「この制服はマーケティング企画案の1つであり、希望者に限り6か月限定での着用となる」と解明している。

 過去には、オーストラリアの航空最大手「カンタス航空」、アメリカの飲食チェーン店が手がける「フーターズ・エア」航空などが「セクシー・コンセプト」の制服を採用して話題を読んだが、やはり「実用的ではない」との不評も多かった。

 確かに、今回のスカイマーク社の制服スカートは、目を向けてしまうほどの短さだ。場合によっては「ガン見」してしまうスケベ乗客が現れてもおかしくないだろう。
現在の大手各社の女性客室乗務員(CA)の制服と比較すると、スカイマーク社のスカートは「危険レベル」と言えるかもしれない。当然、あの短さで動きやすくなるとは考えにくい。

 搭乗客にとっては、機内での客室乗務員による上品なおもてなしが旅行の楽しみの1つでもある。そして、彼女たちの制服には、「雲の上でのサービス」を象徴する大切なアイテムとして、「地味すぎず派手すぎず」のバランスのとれたファッション性が求められているのだ。

 このニュースは儒教の国、韓国でも日本発の海外トピックとして扱われている。もちろん「ネチズン」(Netizen、NetworkとCitizenの合成語)と呼ばれる韓国ネットユーザーの間での反応は熱い。「安全性と料金の安さが優先ではない?」、「同じチケット料金なら地味よりセクシーなファッションがいい」、「最近のK-POPガールズグループたちの無駄にエロい衣装戦略と変わらないね」、「韓国のLCCも見習うべきだ」などのコメントが目立つ。「僕の愛する日本はやはり『先進国』を超えて『性進国』になっている」と、漢字文化圏ならではのダジャレまである。

 日本以上にLCCの競争が激しい韓国では、数年前に「ジンエアー(Jin Air)」というLCC航空会社が、「デニムにTシャツ」という非常識的な制服デザインを取り入れて、今でも採用しつづけている。
当初は「地味すぎる、ダサイ」、「学生たちに接客されているようで旅行した気にならない」、「目の保養ができなくなってしまった」など、ネガティブな意見が多かったが、現在はその実用性が功を奏して韓国国内線を中心に健闘している模様。
その後、他のLCCとの差別化のために、長距離路線では、乗務員が機内体操を誘導する動画も公開された。

 日本も韓国も、LCC同士だけではなく、新幹線や高速鉄道「KTX」と競合するところもあるので、今後も航空業界の更なる競争は避けられないだろう。

 生き残りをかけた各社の様々な差別化戦略があってもいいようにも思えるのだが、果たして今回のスカイマーク社の結論は、どの辺になるのだろうか。



[Jin Air]機内体操
[Jin Air]機内体操




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