チョー・ヨンピル
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“歌王”チョー・ヨンピルが自身のヒット曲31曲の著作権を完全に取り戻したことがわかった。

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 11日、歌謡界によるとチョー・ヨンピルのこれまでのアルバムを発売したレコード会社側が昨年秋、韓国音楽著作権協会に「原著作者であるチョー・ヨンピルへ『おかっぱの髪』や『窓の外の女』などのヒット曲31曲の配布権と複製権を移転する」という内容の公証書類を受理したという。両者が同意した公証書類には今後5年間、契約内容と関連して秘密を維持するという条項も盛り込まれた。

 また、昨年秋から複製権著作権料がチョー・ヨンピルに分配されていることがわかった。

 チョー・ヨンピルは1986年にレコード会社と音盤契約をしてA社長に著作権の一部を譲渡する契約を結んだ。放送権と公演権はチョー・ヨンピルが持ち、配布権と複製権はA氏が保有する内容だった。当時は国内の著作権法が甘く、チョー・ヨンピルが著作権に対する概念が不足していた状態で計画書にサインしたことがわかった。

 しかし10年余りが過ぎた1997年、両者は著作権をめぐり訴訟を繰り広げ、2004年にレコード会社が最高裁から勝訴判決を受けた。

 これによりチョー・ヨンピルはこれらの歌が放送や公演で演奏したり、歌うときの著作権料はもらっていたが、自身がこの曲を再収録してアルバムやDVDなどで販売するときはA氏側に著作権料を出してきた。

 当時の契約に含まれた曲は「赤とんぼ」や「探せないケッコリ」、「旅に出よう」、「昨日、今日、そして」、「ろうそくの火」など多くの有名な曲だ。2006年にA氏が亡くなり、B氏が著作権を受け継いだ。

 このような事実は昨年4月、チョー・ヨンピルの19thアルバム「Hello」が大人気を博した当時、「シナウィ」のシン・デチョルがfacebook(フェイスブック)に「(チョー・ヨンピルが)レコード会社に著作権を奪われた悲しいことがかった」という文を掲載してわかった。そのため、あるポータルサイトの掲示板では「歌王、チョー・ヨンピルの31曲著作権返還を要求する」という請願があがったりもした。

 チョー・ヨンピルの所属事務所YPCプロダクションは「レコード会社側から昨年、公証書類を受け付けて著作権を取り戻した」とし「昨年4月、同内容が外部に明らかとなり、レコード会社側と再度議論して合意に至った。しかし、契約内容は明らかにすることはできない。音楽著作権保護の前例になることを願う」と述べた。




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