ハン・ジヘ
ハン・ジヘ
去る22日に幕を下ろしたMBC週末ドラマ「金でてこい、さっさと」(原題)の女優ハン・ジヘは「前作『メイクイーン』の時より、日進月歩したんじゃないですか?ハハ」と話して明るく笑った。

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 彼女は「1人2役を演じていたためなのか、喜びも2倍になりました」とし「本当に大変な撮影でしたが、私たちを1つに集めてくれた力はやはり視聴率でした」と喜びを隠さなかった。

 これは「金でてこい、さっさと」が注目されにくい週末9時台で最終話の視聴率22.3%(ニールセンコリア/全国基準)を記録し、有終の美を収めたからだ。ことし4月、同ドラマの初回視聴率は7.1%だったが、これまで6か月間で3倍にも跳ね上がる勢いを見せたのだ。

 先ごろ江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)のカフェでハン・ジヘに会った。

 「『メイクイーン』では“貧しい主人公専門俳優”を撮りました。今回の作品のモンヒも見れば前作のヘジュと同じキャラクターでした。モンヒだけだったらこの作品をしませんでしたが、私にはユナがいたんです」

 ハン・ジヘは「金でてこい、さっさと」で飾り気がなく明るい主人公モンヒと、彼女と相反するクールな魅力を持った双子の姉ユナの1人2役を自然に演じて拍手喝さいを浴びた。特に「メイクイーン」のヘジュと差別化しようと演技スタイル、ファッションなどに力を注いだ。その過程で制作陣との摩擦も起こった。

 「『それなら私をキャスティングしなければよかったんじゃないんですか』とプロデューサーと喧嘩もしましたよ。それほど自分なりの差別化をしようと神経を使いました。演技的なディテールでもヘジュと違うようにしようと、モンヒのずうずうしくてコミカルな面を浮き彫りにしたんです。実は作家の方が設定したキャラクターはそうではなかったんですが、私が押し切りました」

 彼女は「でもその衝突のおかげで最後まで緊張感を解かずにできました」とし、それほど作品に臨む熱意が格別だったということだ。

 ハン・ジヘは直接制作陣の会議に参加し、1人2人役のシーンを自然に表現できる動線を話し合い、シックなユナのファッションのために協賛されるもの以外に自費で相当な量の衣装を購入した。

 「本当に服をたくさん買ったようです。出演料の半分はショッピングするのに使ったみたいですよ?衣装のバザー会でも一度開催しなきゃ。ハハ」

 モンヒとユナを行き来した経験を冗談を交えて説明したが、その過程が安易ではなかったことは明らかだ。

 彼女は「序盤はモンヒとユナのキャラクターが互いにぶつからないように、日を別にして撮影をしましたが本当に大変でした」とし「ユナを演じる時は劇中の性格のように実際に現場で鋭くなるんです」と吐露した。

 「『金でてこい、さっさと』を撮影しながら大泣きしたことが2、3回あります。でも演技は大変でなければならないと思います。現場で楽にした作品は俳優として注目もされず、発展もありませんでした」

 「すぐ次の作品をしたいのですが、とても多くのことを注いだので、今はなにもありません」という彼女は友人と欧州に旅行に行き、充電の時間を持つ。

 「今一生懸命仕事をしておかないと後で帰ってくる場がないようで心配もします。女優は歳を取りながら役が変わるじゃないですか。(ヒロインではなく)母親役を演じるとプライドが傷つくこともありますが、その役を固辞すると大衆から完全に忘れられそうです。様々なキャラクターを演じるなら、結局は演技力しかないと思いますね」



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