俳優チ・チャンウク&キム・ドヒョン
俳優チ・チャンウク&キム・ドヒョン
日本初上陸の「兄弟は勇敢だった?! 」公演初日、マスコミ向けの舞台を終えて間もないチ・チャンウクとキム・ドヒョンが7月30日午後、記者会見のため登壇。事前に選ばれた“ツイッターレポーター”20名が見守る中、会見前のフォトセッションに先立ち、本作の受賞暦について、2008年マスコミ大学ミュージカルトップ10で1位、同年、第2回韓国ザ・ミュージカル・アワードベスト小劇場ミュージカル賞受賞、翌2009年 第3回韓国ザ・ミュージカル・アワードでは、脚本、 作詞・作曲賞 2個部門を受賞するなど、作品性と大衆性を広く認められた作品であることが紹介された。

チ・チャンウク の最新ニュースまとめ

 韓国で人気アイドルグループ「SHINee」のオンユや、「B1A4」のサンドゥルが出演し話題を集めただけではなく、わざわざ日本からもファンたちが劇場を訪れて見たほどの話題作。その待ちに待った日本公演には、アミューズ・ミュージカルシアターのこけら落し公演「カフェ・イン」で主役を演じて話題のキム・ドヒョンと「僕らのイケメン青果店」「蒼のピアニスト」、そしてドラマ「笑って、トンヘ」で大ブレイクしたチ・チャンウクが兄弟役で初共演の呼吸を合わせる。

 先ず、キム・ドヒョンが「2度目なので、自分の劇場のようです。『カフェ・イン』で始めて来た時には、舞台に立つこと自体は10年以上になりますが、違う国、初めての劇場ということで、何だか違う感覚、慣れない雰囲気で少し緊張感がありました。3か月ぶりにこの劇場に戻り、なじみのあるスタッフたちと一緒なのでリラックスした気持ちで、リラックスした分余裕のある公演ができると思います」と本領発揮の舞台を示唆し、「台詞がメインの前作『カフェ・イン』と違って、今回は歌や踊りがたくさん盛り込まれていますので、視覚的な部分でも楽しんで頂けると思いますし、素敵な作品をお届けできると思います」と続け、本作への意気込みを情熱を込めつつも淡々と伝えた。

 次に、第7回ザ・ミュージカル・アワードで新人男優賞(「あの日々」)を受賞するなどして、日本でも人気急上昇中のチ・チャンウクは、初公演を前に「2月にファンミーティングで来日しましたが、今回はミュージカル公演ということもあり、とても責任感を感じています。今日、初日を迎え、観客の皆さんとお会いすることになりますが『兄弟は勇敢だった?! 』という作品の一員として作品に馴染み、皆さんにどのように作品をご覧いただくか、とても緊張してドキドキしていますが期待もしていますので、よろしくお願いします」と役者魂をチラリと覗かせながら、率直に胸の内を明かした。

 初共演についての質問に対して、チ・チャンウクが「大先輩なのでいろいろ伺っていましたが、実際にお会いすると噂以上の凄く素晴らしい先輩で稽古場でも教え、導いて下さるので、一生懸命学んでいい舞台にしたいと思います」と先輩を立てると、「僕が今まで共演した俳優の中で一番ハンサムです(笑)ハンサムな上に演技もいいんです!20代の彼は一番年下で、今まで共演して来た先輩たちの中に初めて加わったんですが、萎縮することなく、一生懸命向かって来てくれます。良い部分をたくさん持っている彼と親しくしたいと思っています(笑)」と褒めあい、劇中とは一味違う模範的兄弟の姿を印象付け、積み上げた稽古の質の厚みを感じさせた。

 続けてチ・チャンウクは「5年も再演されている作品なので、出演前に一人の観客として観ていますが、まず楽しく、そして話が進むにつれて感動が生まれて、最後は涙も…という、面白さと感動と涙が一つになった、そういう舞台です。」と見所をアピールし、再演5回を記録した本作自体の完成度にも触れると、キム・ドヒョンも「僕はこの作品を“ギフトボックス”と、考えています。特別なものが一つ入っているのではなく、色々な要素が詰まった、年末年始に帰京する時に家族に持っていくプレゼントの“ギフトボックス”のようなもの。老若男女の区別なく共感できる作品」と、その魅力をしっかりと押さえた。

 それぞれに自分自身とお互いの好きなシーンを質問すると、キム・ドヒョンは「僕たちはほとんど一緒に出ずっぱりで…(笑)しいて言えば、唯一僕がソロで出ている2幕の頭のソロのシーンが好きです。彼のシーンでは冒頭で 、ジュボンがどんな人物なのかを見せ、自分もどういう人物なのかを見せる短い時間ですがオープニングのシーンで、そこからの物語が始まるので、そのシーンが好きです」と。チ・チャンウクも「僕も同じく、自分の好きなシーンはドヒョン兄さんといっしょで、冒頭シーンです。僕たちのキャラクターもお見せできますし、葬儀場に入って行って本家の人たちとも様々なことが起きるので、オープニングのシーンがとても好きです。ドヒョン兄さんの好きなシーンはやはり2幕の頭、歌のシーンですね。2幕を準備しながら決意を新たに舞台袖で聴いているので、そのシーンがとても好きです」と重要な物語の導入部に集中して、ここでも息の合った返答を見せ付けた。

 新人男優賞を受賞したチ・チャンウクの前作「あの日々」を演出、本作でも作・演出を手掛けるチャン・ユジョンについて質問が及ぶと、「“おかあさん”と呼ぶくらい本当に頼りになる存在です」とチ・チャンウクが話すと、、キム・ドヒョンは「まずはマスコミ向けに(笑)」と軽く笑いを誘った上で、「チャン・ユジョンさんは信念を持った方で、 最後まで決してあきらめない方。 自身の作品を磨き上げ、少しでもよいものが見つかると新しいものに取り入れ、より良いものにしていく信念を持っている方です。初演より再演が素晴らしくなっていく作品は多くはありませんが、彼女の作品は回を重ねるごとに発展させていくという、そのような演出家です」と絶賛した。「本音は、そういった演出家なので、とてもしんどいです(笑)受けるのも大変ですし、稽古もたいへんです、死にそうなくらいですよ!(笑)でも、より良い作品作りの為なので、それを信じてついて行きます」と話し、会場の笑いを誘った。

 キム・ドヒョンは芸を磨くことで大切にしていること、努力している点について「色々な芸を磨くのはやはり稽古だと思います。今回の日本公演は『カフェ・イン』の時もそうでしたが、韓国と違って、字幕の助けもありますが言葉を直接お届けできないので、役者として何ができるかと考えた時に、日本語で演技ができませんので、言葉を発する音やニュアンスなどを、見て聞いて頂くことに気を遣い、気を付けて演じています」と、残念な思いも交えて語った。

 日本公演に向けてチ・チャンウクは「舞台を見て頂ければわかりますが、僕たちはまだ楽なほうで、僕たち以上にアンサンブルの方たちがもっと本当に大変なんですね。この作品に限らず喉の管理もそうですし、体力作り!体調管理が大事だと思います。今回はご飯をたくさん食べて体力作りをしています(笑)それが今回の作品と全体的なものにつながると思っています」とコメントした。

 演技ではなく、実際に2人が兄弟だったら…と尋ねられると、キム・ドヒョンは、質問が難しくて困ったように笑いながら「ハハハ!そうですね~。この状態で本当に兄弟だったら、いつもぶつかり合って両親を疑い、愛憎の関係になってしまうでしょうね(笑)殴って、苛め抜いたかも!(笑)でも本当に今のように有名になったら“僕の弟だよ!”と自慢して歩いているかもしれませんね(笑)」と、答えをひねり出した。

 続いて、稽古中の楽しい、面白いエピソードについて「面白い、楽しいというよりも、大変な稽古をしてきたんですが、僕は凄い汗っかきで、彼は僕に負けないぐらい汗っかきなので、とても頼もしいです(笑)」と答えるキム・ドヒョンにチ・チャンウクは「僕も凄い汗っかきで、他の稽古場へ行くと僕一人で汗をかいて、浮いてしまうくらいなんですが、今回はドヒョン兄さんが“そこだけは遺伝だ!”というくらい、一緒に汗をかきながら、一生懸命稽古しました(笑)」と明かした。

 最後にファンに向けて、チ・チャンウクが「ついに今日初公演をさせていただき、約1か月間、私たちのミュージカルを日本の皆さんにご紹介できるようになりました。実際まだ、どのようにご覧頂けるか、どのようにお伝えできるか分かりませんが、楽しくリラックスしてご覧頂けたら有難いです。皆さんが楽しんでくだされば伝わる!と信じ、その為に頑張りたいと思いますので、皆さん是非宣伝して頂いて、たくさんの方に観て頂きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」とメッセージを伝えた。

 キム・ドヒョンは「(『カフェ・イン』に続き)2回目の公演に参加できてとても幸運だと思っています。ありがとうございます。そして、自分が役者をしている間に是非実現したいと思うことなんですが、例えば野球もサッカーも世界各国の選手が一つのチームになって戦っているように、韓国のミュージカル、日本のミュージカルと分けるのではなく、ミュージカルという一つのジャンルの中で日本や中国や韓国の役者やスタッフが交流して一つになって作品を作り上げるきっかけになったらと思っています。何年掛かるか分かりませんが、それが僕の夢でもあります。皆さんはその初めの第一歩に、僕と共に参加して下さったこと、感謝いたします」と熱いメッセージを伝えた。

 なお、本公演はダブルキャストとなっており、初日から8月15日まではキム・ドヒョン(ソッボン)&チ・チャンウク(ジュボン)。8月16日~9月1日は、キム・ジュボム(ソッボン)&チョ・カンヒョン(ジュボン)が、それぞれの舞台で熱く燃える。

 ミュージカル「兄弟は勇敢だった?! 」は、韓国安東の両班(ヤンバン)李家を背景に、問題児の兄弟が再び親そして兄弟愛を探していく、笑いと涙と感動の兄弟リカバリーストーリー。7月30日~9月1日までアミューズ・ミュージカルシアターにて、待望の上演(公演時間:135分【1部55分(休憩15分)2部65分、日本語字幕付き】)!



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