「かぞくのくに」ヤン・ヨンヒ監督(C)2011『かぞくのくに』製作委員会
「かぞくのくに」ヤン・ヨンヒ監督(C)2011『かぞくのくに』製作委員会
去る2月1日、第64回読売文学賞の受賞作が発表となり、ヤン・ヨンヒ監督「かぞくのくに」(配給:スターサンズ/出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン)が、戯曲・シナリオ賞を受賞した。

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 昨年8月の公開以来各地で熱い感動を引き起こした「かぞくのくに」、在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督自身の体験を基に、「帰国事業」に翻弄される家族の姿を丁寧に描いたシナリオは、同賞のほかにも、第67回毎日映画コンクール脚本賞、第15回シナリオ作家協会「菊島隆三賞」を受賞し、脚本部門で3冠に輝いた。

 さらに、第86回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第1位、「映画芸術」2012年日本映画ベストテン第1位を獲得し、日本映画界を牽引する2誌のランキングを制したほか、先日発表された第55回ブルーリボン賞では、作品賞、主演女優賞、助演男優賞の3冠を達成するなど各賞を軒並み受賞。名実ともに2012年を代表する日本映画の一本となり、現在、東京ほか全国で行われている本作アンコール上映にも連日多くの観客が詰めかけている。

 また、昨年のベルリン国際映画祭を皮切りに世界15か国16か所の国際映画祭に正式出品しており、海外での評価の確かさを伺わせる。さらに、3月7日に公開が決定した韓国では、唯一の韓国人キャストであるヤン・イクチュン(「息もできない」監督、主演)も公開に向け、ヤン監督とともにプロモーションに参加する予定だ。

 今回の受賞を受けたヤン・ヨンヒ監督は「受賞ラッシュの日々、その重みに圧倒されています。10年以上心の中であたため続けた物語が、全スタッフと俳優たちの熱意の結晶として100分の映画に生まれ変わりました。監督としてはやっとスタートラインに立ったばかり。自分の思いを表現出来る自由と責任を噛み締めながら、これからも魂を込めて作品を作り続けます」とコメントを寄せた。

 なお「かぞくのくに」DVD&Blu-rayが3月22日(金)(発売元:角川書店)に発売決定。発売を記念して、ヤン・ヨンヒ監督作「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」も同時リリースされる。

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