ユニット「2YOON」のガユン(右)とジユン
ユニット「2YOON」のガユン(右)とジユン
昨年アイドル市場の梗塞局面を目撃した芸能事務所は「アイドルの音楽もそろそろ変化しなければならない」という現実に直面した。

2YOON の最新ニュースまとめ

 大衆が、アイドルグループが披露する電子サウンドのダンス曲に疲労感を感じることにより、差別化された音楽で突破口を探さなければならないと考えるようになったのだ。

 ガールズグループ「4Minute」のホ・ガユンとチョン・ジユンで構成された「4Minute」のユニットである「2YOON」もアルバム企画の段階から同じように悩んだ。作曲家らに「新鮮なサウンド」を注文して、心が引かれるように制作したジャンルがカントリーだった。

 彼女たちの1stアルバム「Harvest Moon」のタイトル曲「24/7」はカントリーポップだ。米国の有名音楽マガジンであるスピンは「2YOON」が「カントリーをK-POP的に再解釈した」と好評した。

 先ごろ、乙支路(ウルチロ)でインタビューを行った「2YOON」は「アイドル歌手の音楽にも変化が必要だと思います」と、うなずいた。

 「『4Minute』の曲を歌っていた私が、この曲をもらいとても新鮮でした。ひょっとすると私たちも電子音に慣れていたのかなと思います。昨年、米国で会った現地のプロデューサーが『K-POPは完璧だが、型にはまっている。曲の構成と電子音が定型化された』と話したんです。それで変わったジャンルに挑戦してみようと意見を出したんです」(ジユン)

 ガユンは「実はこれまで『4Minute』の音楽とダンスは真似るのが難しかったんです」とし「両親が、自分の娘の歌なのに真似るのが難しいと言うんです。人々が簡単に真似て歌えて、踊ることができるよう大衆的にアプローチしたかったんです」と付け加えた。

 長い間悩んだ末に、音楽的な変化を選択しようと自然にイメージも変えた。

 グループでチョン・ジユンはパワフルなボーカルの“中世的なお姉さん”、ホ・ガユンはきれいな音色の“シックなお姉さん”だったならば、今回は爽やかではつらつとしたイメージに変身した。化粧を薄くしてダンスも単純で、自然でキュートなイメージに完成させたというのが2人の説明だ。

 メンバーの中で2人がグループを組んだ背景は単純だった。

 ガユンは「5人のメンバーの中で、2人が歌についての話をたくさんしながら仲良くなりました」とし「英国とブラジルで行われた所属事務所歌手の合同公演で2人がポップスターKE$HA(ケシャ)の歌をデュエットしたんですが、よく合っていたんです。ファンはすでに私たちを『双(サン)ユン』と呼んでいて、実はグループ名も最初は『双ユン』だったのですが、発音の問題で『2YOON』に変えました」と笑った。

 2人だけのアルバムとなり、これまで以上に参加率が高かった。

 ジユンは収録曲「セセセ」の作詞・作曲に参加。ふだんから作曲に熱意を見せてきた彼女は、このアルバムを出す前の昨年10月に米国・ロサンゼルスに1人で行き、曲制作を行った。

 「新しい音楽ソースを探したくて米国に行きました。『BTOB』のメンバーであるプニエルのお姉さんのだんなさんが現地の音楽プロデューサーなので、その方の紹介で有名なスタジオに行くことができたんです。ケイティ・ペリー、ビヨンセ、レディ・ガガのアルバムプロデューサーとして参加した方に会って食事もして、スタジオでは『ブラック・アイド・ピーズ』のウィル・アイアムも直接会ったんです。わたしが作曲した曲を聞いてくれて、その場にいらっしゃった方々が3曲を制作したんですが本当に幸せな経験でした」(ジユン)

 ガユンはビジュアルディレクターとして参加し、ジャケット写真の小道具1つまで神経を使い、衣装チームに自分が構成したファッションスタイルを提案した。

 熱意のおかげなのか、今回のアルバムは海外でも高い関心を受けている。

 ガユンは「YouTube(ユーチューブ)に『24/7』のリアクション映像がたくさん載せられて驚きました」とし「海外のファンが私たちの名前まで1つ1つ呼んでくださるのが不思議でした。K-POPの力はすごいです。『4Minute』も死んでいなかった、と思いました」と笑った。

 「死んでいなかった」という表現は、「4Minute」も無限競争の中で危機感を感じたという意味なのか尋ねた。

 「デビュー曲『Hot Issue』で注目されて時間が流れるほど時々不安になり、気がおかしくなる時があります。メンバーみんな欲が多いので表現できないこともあるんです。それで頻繁にメンバー同士で『もっと頑張ろう』と約束します。海外でプロモーションしながら愛をいただき、また力をもらっていますが、ことしは『4Minute』のアルバムも準備しているので、今回は海外で私たちのベースを固めて見ようと思うんです」(ガユン、ジユン)

 ガールズグループとして最も大変なことは何なのか尋ねた。

 「アルバム準備をするとき、ダイエットをしなければならないのが少し大変です。忙しいスケジュールの中で、決まった時間に食事をするのが大変なので、暴食してしまいます。わたしも今回、ダイエットをしてだいぶ痩せました」(ガユン)

 するとジユンは「わたしはガールズグループのマインドではないようです」とし「カバンにさつまいも、トラジ水(桔梗を沸かしたもの)などいつも食べるものを支度して通います。健康を追求するスタイル」と笑った。

 仲が良くことで有名なグループらしく、メンバーへの思いも語った。

 ガユンはメンバーのヒョナがソロで注目されたことについて「ヒョナは(『Wonder Girls』出身なので)デビューの時から注目されるのが当然だし、私たちと追求する方向が違っていたため、競争相手だとは思いません」とし「ヒョナはセクシーアイコンであるソロ歌手、ジユンは作曲、ジヒョンは演技など関心事が違うので、絶対に喧嘩しません。ヒョナが素敵だと感じます」と説明した。

 続けて、ジユンは「私たち2人が活動すると空白期を持つメンバーもいる」とし「申し訳ないというより気にかかります。末っ子のソヒョンがSNSを通じて私たちのアルバムを応援してくれるのでとてもかわいくて、ありがたいです」と語った。

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