女性お笑い芸人イ・ソンミ
女性お笑い芸人イ・ソンミ
韓国女性お笑い芸人イ・ソンミが26日夜10時に放送されるKBS1TV「講演100℃」に出演し、「誰のために生きますか」をテーマに講演を繰り広げることがわかった。

 1980年KBS「ギャグコンテスト」で大賞を受賞し、華麗にデビューしたイ・ソンミ。20年以上、女性お笑い芸人として活動していたが、2002年に突然3人の子どもを連れてカナダに渡った。

 彼女は、この突然の移民が父親のせいだったと語る。小学生のころ、イ・ソンミは父親の事業不渡りに続き、母親もこの世を去るという苦しみを経験した。

 早くにこの世を去った妻の代わりに、一生を1人娘のために捧げた彼女の父親は、白血病で余命1年の宣告を受けたが、娘を思い必死に11年を生きた。そんな父親が亡くなると、人生の意味がわからなくなったというイ・ソンミは、子どもたちを連れてカナダに移住することを決心。自分が受けられなかった母親の愛を子どもたちにあげたかったのだ。

 しかし、順調に行くと思っていたカナダ生活はまるで戦争のようだった。思春期を迎える長男と常にぶつかりながら、彼女は毎日暴言を言い、息子の反抗は日増しにひどくなっていった。そんなある日、彼女がいつものように息子にひどく叱ったことで溝が深まり、ふと自分のせいで息子が変わってしまう姿が頭に浮かび、恐ろしい気持ちになったという。

 イ・ソンミは「この日以降、これ以上は暴言を吐かないようにした。母親である自分が変わったことで、息子も変わり始めた」とし「自ら勉強して、夢を見つけて外に出始めた」と伝えた。

 彼女はまた、父親が残した一言「私はお前のために生きなければならない」という言葉が自分にどんな影響を及ぼしたのかを伝え「父親が私を守ってくれたように、私と息子たちがお互いに守りながら生きるのが幸せな人生だということを悟った」と語った。

 なお、この日の放送には少年院出身の公認労務士ク・ゴンソ氏と大学生プレゼンテーション大会授賞者キム・ジヨン氏も出演し、公演を行う。

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