アイドルグループ「BIGSTAR」=聯合ニュース
アイドルグループ「BIGSTAR」=聯合ニュース
ソウル・江南区(カンナムグ)にあるブレイブエンターテインメントの社屋2階にある練習室は、四六時中、汗のにおいがする。韓国アイドルグループ「BIGSTAR」のメンバー(フィールドック、バラム、レファン、ソンハク、ジュード)が午前10時から翌日の深夜2時まで、16時間に渡り練習をしているからだ。

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 グループ「BIGSTAR」はデビュー100日を迎えた去る19日にも、KBS2TV「ミュージックバンク」に出演後、練習室に再び集まった。彼らは現在、デビューミニアルバム「Blossom」を発表し、タイトル曲「思い出す」で活動中だ。

 最近、練習室で会った「BIGSTAR」は「(メンバーによって)短くて2年、長くて4年間、近くの食堂で食事をして宿舎で寝る時間以外は、ほぼこの空間(練習室)から抜け出すことがなかった」とし、「いつも同じステージを繰り返したとしても、練習を怠ってはいけないという思いから、番組終了後にもこうして集まっている」と話した。

 「BIGSTAR」は作曲家「勇敢な兄弟たち」が育てるグループで、デビュー前から注目の的だったが、去る7月にリリースしたデビューシングル「Hot Boy」は期待通りにはならなかった。ことし上半期だけでも30以上の新人グループが出現し、話題になるにも難しい環境であった上に、某グループの音楽やグループ名のロゴデザインが似ているということで悪質な書きこみが相次いだためだ。

 そのため今回の活動に対するメンバーたちの意思は並大抵のものではなかった。アルバムのイントロ「Shut Up」でも「“アンチ”によるつらさを吹き飛ばし立ち直る」という抱負が込められている。「Shut Up何も知らずつべこべ言うな、Shut Up見せてやる、Shut Up僕らの姿を見ていてくれ~」。

 残りの4曲には別れや痛みなどの情緒が描かれている。ソンハクは「一度は別れの経験があるならば、誰でも共感できる歌」と紹介した。ピアノ旋律とエレクトロニックが合わさった「思い出す」は、恋人を懐かしむ心情をくっきりと表現している。

 メンバーたちはそれぞれの経験を浮かべながらレコーディングしたという。「『思い出す』をレコーディングした際、とても共感できました。元恋人は僕のことをとっくに忘れていると思うのに、僕ひとりで懐かしんでいることに腹が立った記憶がよみがえりました」(バラム)、「高校生のとき、彼女と別れる直前に大げんかしたことを思い出しました」(フィールドッグ)。

 デビューシングル「Hot Boy」では新人としての情熱と覇気を見せたとしたら、今回のミニアルバムでは一層真剣になり成長したというのがメンバーたちの説明だ。しかし、グループ名は多くに知られても、メンバー個人を広めるにはまだまだ道は遠い。メンバーたちは「メロンチャート10位圏内、ファンカフェ会員数1万人、『ミュージックバンク』でのチャート10位圏内など、僕らだけの目標リストがある」と笑った。

 今でこそ成功に向けた執念はひとつだが、彼らはそれぞれ違う道を歩んでいた。釜山出身のフィールドッグは、2008年のJYPエンターテインメント(以下、JYP)オーディションにおいて、「SISTAR」ヒョリンの1位に続く2位を獲得した人材。当時、美術専攻を夢見て、平日は釜山で美術を勉強し、週末はソウルにあるJYPの練習室でトレーニングを受けていた。「『歌手が僕の道なのだろうか』という葛藤から3~4か月で練習生生活をやめ、美術に専念しました。しかし、好きなダンスを捨てられなかったんです。結局、2008年11月に今の事務所の初の練習生になりました。初めはひとりで練習し、内緒でダンスバトルに出るなど悪童のような生活をしていましたね(笑)」(フィールドッグ)

 同じく釜山出身のバラムは故郷でも知る仲にあったフィールドッグと「INFINITE」のホヤと共にアンダーグラウンドでダンスグループを結成し、活動していた。昨年にはミュージカル「B-BOYに恋したバレリーナ」に出演している。

 江原道(カンウォンド)・江陵(カンヌン)の高等学校で優等生だったレファンは大学修学能力試験に失敗し、胸中に抱いた歌手の夢を広げ始めた。レファンは「僕が望んでいた大学に進学できず、音楽の夢を徐々に抱いていった」とし、「ある企画会社のオーディションにも落ちたのだが、最後と思って臨んだ今の事務所オーディションに合格した」と笑った。

 ソンハクは「BIGBANG」V.I(スンリ)、「KARA」ク・ハラ、「2NE1」コン・ミンジらアイドルスターを多く輩出している光州(クァンジュ)のダンススクール出身。「ソウルのある新しい事務所に入ったのですが、練習もさせてもらえず、宿舎に放置され、精神的苦痛を味わった」と説明した。

 末っ子のジュードは2006年にオーストラリアに留学したが、歌手が踊る映像をまねているうちに歌手の夢を抱くようになった。「韓国に帰国し、オーディション情報をもとにほとんどの事務所のオーディションを受けた」と話す。

 メンバーたちは「ソウル出身はひとりもいない」とし、「それぞれ別の地域で育った全国区グループだ。全国を合わせるグループになりたい」と笑う。それぞれの夢も整っている。「アイドルからアーティストに成長するのが夢。いつか僕らの名前で作詞・作曲のクレジットを満たしたいです」(バラム、フィールドッグ)、「PSY(サイ)先輩がビルボード2位になったという記事を見たとき、夢にPSY先輩が出てきました。僕たちもいつか米国進出を実現させたいです」(レファン)。

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