授賞式で喜びを表すキム・ギドク監督=8日、ベネチア(AFP=聯合ニュース)
授賞式で喜びを表すキム・ギドク監督=8日、ベネチア(AFP=聯合ニュース)
第69回ベネチア国際映画祭の授賞式が8日(日本時間9日)に行われ、コンペティション部門最高賞の金獅子賞にキム・ギドク監督の韓国映画「ピエタ」が選ばれた。韓国映画の同賞受賞は初めて。ベルリン、カンヌを含めた「3大映画祭」で韓国映画が最高賞に輝いたのも初めてだ。
 「ピエタ」はコンペティション部門にノミネートされた18作品のうち最高の評価を受けた。銀獅子賞には「ザ・マスター」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)が選ばれた。北野武監督の「アウトレイジ ビヨンド」は受賞を逃した。
 「ピエタ」は残酷な方法で借金の取り立てをする孤独な男(イ・ジョンジン)の前に、突然母親を名乗る女性(チョ・ミンス)が現れ、展開される愛憎のドラマ。
 キム監督は授賞式で「映画づくりに参加してくれた全ての俳優、スタッフに深く感謝する。『ピエタ』を選んでくれた全員と栄冠を分かち合いたい」とスピーチした。また朝鮮半島の民謡「アリラン」を歌って喜びを表した。
 キム監督は2004年、「うつせみ」で同映画祭監督賞を受賞している。

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