韓国映画界が新たな黄金期を迎えている。韓国映画振興委員会によると、25日の観客動員数1~4位は「隣人」(31万8000人)、「風と共に去りぬ」(23万2000人)、「泥棒たち」(21万5000人)、「R2B:リターン・トゥ・ベース」(7万8000人)と、いずれも韓国映画がランクインした。
 
 15日付で観客動員数1000万人を突破した「泥棒たち」は累計動員数が1190万人となり、韓国映画で歴代興行3位に躍り出た。「風と共に去りぬ」は公開から19日間で400万人を動員した。今年封切られた韓国映画のうち400万人以上を動員したのは7作目。低予算で制作された「隣人」は100万人以上を動員する予想以上の興行記録を打ち立てている。
 
 上半期(1~6月)の韓国映画の観客動員数は全体の53.4%を占めた。1~8月は55.1%となり、5年ぶりに50%台を超えた昨年の51.9%を上回る見通しだ。
 
 過去最多の観客動員数を更新した「グエムル~漢江の怪物」(1302万人)を追い風に、2006年にソウル市基準で60.4%となった韓国映画のシェアは、2008年に42.1%まで落ち込んだ。2009年は「海雲台」(邦題:TSUNAMI-ツナミ-/1145万人)と「国家代表」(848万人)がヒットしたが、年末に公開された米ハリウッド映画「アバター」(1362万人)の影響で48.8%にとどまった。2010年には46.5%に低下した。2011年に「最終兵器 活」(747万人)のヒットなどで徐々に回復した。
 
 今年9月末の秋夕(中秋節)には俳優イ・ビョンホン主演の話題作「光海、王になった男」が公開される予定で、下半期も韓国映画の好調は続くとみられる。

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