ニューアルバムについての思いを語ったBoA(SMエンタテインメント提供)=(聯合ニュース)
ニューアルバムについての思いを語ったBoA(SMエンタテインメント提供)=(聯合ニュース)
韓国歌手BoAが25日にリリースした7枚目アルバム「Only One」で、変わらぬ圧倒的な存在感を見せた。

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 男性でも大変なパワフルなダンスを踊りながらも乱れることのない歌唱力で、カリスマとされるBoAだが、ニューアルバムでは新たな方向性を示した。
 タイトル曲「Only One」はBoAの作詞作曲。このほどインタビューに応じたBoAは「しばらく前から、感性のにじむ歌がとても好きになった。これまで取り組んできた音楽の中で、私がしたかったジャンルに一番近い」と満足感を示した。長い間つきあってきたせいか、個人的にエレクトロニックにはやや飽きもあった。「歌らしい歌、ボーカルを前面に出す歌が好きになった。時がたっても聴きたい歌は、やはりメロディーと歌詞が良い曲ではないかと思った」という。

 「Only One」のジャンルは、歌詞をダンスで伝えるリリカル・ヒップホップに分類される。先ごろ公開されたダンスバージョンのミュージックビデオは、緩やかなビートの感性的なメロディーとは対照的な高難度のダンスが話題になった。

 歌詞は、恋人と別れる女性の心情を淡々と表現している。本人の話ではないかと探る質問に、「経験ではなく、私がしてみたい別れ」と答えた
 アルバムは激しいビートのダンス曲も収録し、強弱をつけバランスを取った構成。全7曲と少な目だが、BoAは、ただ曲数を埋めるのではなく、納得いく曲だけを入れたと自信を見せる。

 14歳でデビューし日本と米国にも進出したBoAも、今年で13年目を迎える。過去のアルバムを聴きなおすと、取り繕っているような、ぎこちなさを感じるという。それでも「過去はいつだって気恥ずかしいもの。気恥ずかしくはあっても、恥ではない。そうした時があって、今の私がある」と前向きだ。新譜についても「まだ音楽を少しずつ知っていく段階だと思う。私が今できるすべてを表現できたようで、満足している」と語った。

 昨年末から今年初めにかけては、歌手オーディション番組で審査委員も務めた。大手プロダクション社長や大物プロデューサーに見劣りしない存在感と出演者への細かな配慮が話題に上った。BoAは出演者の成長を見守りながら、自分自身を振り返るとともに、彼女を応援し支えてきた人たちの気持ちも感じることができたという。

 昨年は米国の3D(立体)ダンス映画「COBU 3D」に出演。機会があれば演技にもまた挑戦したという。

 しかし、彼女の魅力はやはりダンスだ。彼女自身のダンスへの気持ちも強い。「これからも踊り続け、歌いたい」と言葉に力を込めた。

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