ヤン・ヒョンソク社長=(聯合ニュース)
ヤン・ヒョンソク社長=(聯合ニュース)
1990年代に韓国で人気を博したグループ「ソテジワアイドゥル」のメンバーから、K-POP旋風を世界に巻き起こす芸能プロダクションYGエンターテインメントの社長に転身したヤン・ヒョンソク氏がソウルでインタビューに応じた。

BIGBANG の最新ニュースまとめ

 ヤン社長は15年前に同社を設立し、SE7EN(セブン)、「BIGBANG」、「2NE1」ら人気グループを輩出。昨年は店頭株市場コスダックに上場を果たした。

 ヤン社長の株式保有額は20日現在で時価総額2000億ウォン(約141億円)を突破し、SMエンタテインメントのイ・スマン会長を抑え芸能界一の株式富豪に浮上した。
 ヤン社長は、「財閥の子孫でもなく無一文からスタートした。初めはちっぽけな店に過ぎなかった」と振り返る。

 ヒップホップが不毛の時代にヒップホップ専門プロダクションを設立し、ジヌションや「1TYM」が初めて軌道に乗ったとして、「新たな道を探そうと、トレンドに遅れをとらない音楽を届けてきたと自負している」と話した。

 ◇不祥事通じ「BIGBANG」も成長
 今月初めにLIG投資証券が発表した報告書は、「BIGBANG」の今年の売り上げを780億ウォンと予想した。また、メンバーの交通事故や大麻使用で活動を自粛していた「BIGBANG」が活動を再開するとの情報を受け、YGエンタの株価が上昇するなど、「BIGBANG」の存在感が目立っている。
 ヤン社長は、「外見がいいわけでもダンスに切れがある訳でもないが、5人のメンバーが個性を自由に表現して人気を得た」と評価した。
 昨年、活動を自粛した際にはYGエンターテインメント危機説も流れた。「当時は非常につらかったが、かえって『BIGBANG』が強固になるきっかけになった」と振り返った。

 ◇海外市場進出はコンテンツが鍵
 初期には他のプロダクションと一線を画すアーティストの制作集団だったYGエンタは海外進出に消極的だったが、数年前から積極的に打って出ている。
 楊社長は、「以前の夢は『国内最高になること』だったが、現在(の夢)は『世界最高の音楽会社になること』」と話す。
 来月からワールドツアーをスタートする「BIGBANG」と同様、「2NE1」も今年は世界市場に挑戦する。「2NE1」は収益よりもプロモーション重視のワールドツアーを企画している。
 ヤン社長は米国と欧州に支社を設立する計画を明かした。日本では昨年エイベックスと新レーベル「YGEX」を設立し、今年はPSY(サイ)をデビューさせる計画だ。
 ヤン社長は、「『BIGBANG』と『2NE1』は欧米、SE7ENは日本で人気があるようにアーティストの特性に合った市場に力を入れる」と話した。
 今後のK-POPの可能性については、「まだ始まりに過ぎない。単純な流行では終わらないだろう」と予測。そのためにも「競争力のあるコンテンツをつくらなければならない」と強調した。

 ◇「逆発想」の新グループ
 約40人の練習生を抱えるYGエンタは今年、ケーブルテレビチャンネルのスター発掘オーディション番組「スーパースターK」出身の2人がそれぞれ所属する男女グループをデビューさせる。
 YGエンタは外見よりも実力を重視することで知られるが、今回は「逆発想」のグループになるという。楊社長は、「実力がある美人グループ、イケメングループをお届けする」と自信をみせる。
 「BIGBANG」がインターネット、「2NE1」がケーブル放送を通じてデビューしたように、新人グループも新しい方式で登場するという。
 人材の育成については、「才能があっても1年練習して脱落する人もいる。全員が一日一日、厳しい練習を続けている」と語った。

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