チョン・リョウォン=14日、ソウル(聯合ニュース)
チョン・リョウォン=14日、ソウル(聯合ニュース)
韓国女優チョン・リョウォンは「女優」としてすっかり定着した。ガールズグループ「CHAKRA(シャクラ)」のメンバーとして活動していたあどけない10代のころの面影はない。
 
 アイドルから女優に転身して10年。韓国映画が低迷期に入り、女優が生き残るのが難しくなったが、チョン・リョウォンは年に2作品以上の映画に出演するトップクラスの女優に成長した。昨年もキム・ジュヒョクと共演した「敵との同床」(原題)、クォン・サンウと共演した「痛み」(原題)に出演した。

チョン・リョウォン の最新ニュースまとめ

 現在、チョン・リョウォンはSBSドラマ「サラリーマン楚漢志」に出演している。ここ1週間は睡眠時間が合計8時間にすぎず疲れ切った様子だったが、ドラマの長所について語り始めた。
 
 「(ドラマは)すぐに反応があります。それが長所ですね。もし、演技が好きでなければ撮影のスケジュールをこなすのは麻酔をせずに歯を抜くのと同じほどの苦痛でしかないと思います。私はこの仕事が好きなので、ドラマがヒットすれば言うことなしです。褒賞休暇をもらったような気分になるでしょう(笑)」
 
 ここ数年は映画への出演が多かったが、ドラマは彼女に演技の楽しさを教えてくれた故郷のような存在だ。ドラマ出演のチャンスは「CHAKRA」のメンバーとして活動していたときに訪れた。
 
 「メンバーには申し訳なかったのですが、当時は歌の練習より演技の方がはるかに面白かった。生きていることを実感できました。歌うことがただ単に水に浮かんでいる状態だったとすれば、演技は水の中で泳ぐような感じでしたから」
 
 とはいえ、女優の道は生やさしいものではなかった。「CHAKRA」を脱退後、1年間はオーディションを受け続けたが、落ちてばかり。あきらめて家族がいるオーストラリアに戻ろうとしていたとき、大ヒットドラマ「私の名前はキム・サムスン」への出演が決まった。
 
 18日に公開予定の主演映画「ネバーエンディングストーリー」(原題)についても話を聞いた。同作品は脳腫瘍(しゅよう)との診断を受けた銀行員のソンギョン(チョン・リョウォン)と同じく脳腫瘍と診断されたテコンドーの師範、ドンジュ(オム・テウン)の死を前にした恋物語を描いた。
 
 チョン・リョウォンは、台本は面白かったが出演のオファーが来たときはソンギョンをうまく演じることができるか悩んだという。ソンギョンは、何事もきちんと計画を立てダイアリーに細かく書き込むタイプの女性。あまりにも性格がかけ離れていたため出演をあきらめようとも考えたが、挑戦してみようという思いが胸に広がった。
 
 作品への出演は悩んだ末に決定したが、撮影ははかどった。監督やオム・テウンとは息がぴったり合った。役に慣れるのは簡単ではなかったが次第に撮影を楽しむようになったという。

 映画やドラマへの出演のほか、米ハリウッド進出も目標に忙しい毎日を送っているチョン・リョウォン。今後はどんな女優になりたいか尋ねると、「信頼される女優になりたい」との答えが返ってきた。
 
 「チョン・リョウォンが出演する映画はぜひ見たいと思ってもらえる女優になりたいです。お金?お金に対する大きな欲はありません。私が好きな仕事をするための必要条件にすぎません。熱心に演技を続けていればお金は自然についてくるのではないでしょうか(笑)。まだまだ技術的にも力不足です。一生懸命勉強して、ベストセラーのように一気に人気を得る女優ではなく、ロングセラーのように着実に信頼感を与えることができる女優になりたいと思っています」

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0