ハン・ガン
ハン・ガン
韓国ドラマや映画、そしてK-POPの流行で、韓国の人々の考え方やその生活のようすなどが日本でも広く知られるようになってきた。そんな中、新たなジャンルが日本に上陸する。それは韓国の文学、「K-文学」。

 映像で表現されるドラマや映画と違い、小説やエッセイなどの形でつづられる主人公の心情や現代韓国の時代背景などは味わい深く、韓国・韓国人への理解をより一層深める。同時に、異国でありながら現代日本と驚くほど似ている部分、よく似ているように見えてまったく異なる部分なども、小説を通して感じることができるだろう。

 株式会社クオンでは、「新しい韓国の文学」というシリーズを立ち上げ、いま、韓国でよく読まれている小説の中から、文学的にも高い評価を得ている作品を厳選し、日本の読者に紹介していくプロジェクトをスタートする。このシリーズ第1作は、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの「菜食主義者」。韓国国内では「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作だ。

 また、K-文学進行委員会では、韓国文学翻訳院、韓国文化院の協力のもと、「第3回韓国文学(K-文学)読書感想文コンテスト」を実施する。(www.cuon.jp/k-bungaku)

 韓国文学の豊饒な世界を通して、隣国・韓国の「いま」を感じ、味わう絶好のチャンスになるだろう。

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