チャン・ソヌ監督
チャン・ソヌ監督
韓国映画「競馬場へ行く道」(1991)と「華厳経」(1993)などで90年代初めにセンセーションを起こしたチャン・ソヌ監督が長編小説を発行した。

チョン・ソンイル の最新ニュースまとめ

 タイトルは「カフェの魚の夏物語」で、気立ての良い海辺の村の人々の助けで作られた小さなカフェで繰り広げられる物語が盛り込まれた。

 「リザレクション(原題:マッチ売りの少女ジェリム)」(2002)以降、映画活動をやめたチャン・ソヌ監督は6年前、済州島に隠居し、カフェ「魚」を開いた。小説はそこで繰り広げられるフィクションを盛り込んだ。昨年4月末から6月中旬までに書いた15編の日記形式の文章を収録した。

 日記形式なのでノンフィクションなのかフィクションなのか、よく分からなくなる読者のためにチャン・ソヌ監督は丁寧に「この文章は日記形式で書かれた小説だ」と言う。作家自身と同一視される主人公と1人の女性ジャヒが登場し、物語を展開していく。

 「喫茶店のようなものでもしようか?」、「本当に?」のような済州島で喫茶店を開くことになったきっかけから、海老の天ぷらを食べ、iPhone(アイフォーン)を買う些細な日常が盛り込まれている。また、映画評論家であり監督でもあるチョン・ソンイルのあとがきが載せられている。


 0