「Secret」左からソナ、ジウン、ジンガー、ヒョソン
「Secret」左からソナ、ジウン、ジンガー、ヒョソン
【ライジングスター】来る8月3日に「Madonna」で日本デビューを飾ることが決定し、7月6日には東京で「Premium Debut LIVE」を開催する「Secret」、4番目の主人公は、あらゆるダンスをこなしRAPも担当するジンガー。(この記事は「Secret」ソナ【2】から続いています)

Secret の最新ニュースまとめ

<b>■母親の思いをそのまま受け継いだ</b>
 「こんにちは、ジンガーです。よろしくお願いします」。「ライジングスター」有終の美を飾るのはRAP担当のジンガーだ。彼女は特有の微笑みで記者にあいさつし、自身の話を始めた。「わたしは幼いころから歌手になるのが夢でした。母親から『音楽』に関する言葉が出ると、ベビー用歩行器を使いながら体を揺さぶっていたそうです(笑)」

 一人娘のジンガーは両親の愛を一身に受けて育った。特に、元歌手である母親は彼女に格別な愛情を注いだ。「母がわたしの踊りを褒め、ソ・テジやヒョン・ジンヨンの衣装を買ってきては、着せてくれました。しかし、周囲からの『テレビに出演させてみたら』という勧めには反対していたそうです。母もアルバムを出し、少しの間ですが芸能界で歌手として活動していたため、この世界がどれほど厳しいのかを知っていたのです」

 歌手であった母親の才能を受け継いだジンガーは、小学生のころからオーラがずば抜けていた。「小学校1年~6年生まで班長や会長など、すべてを経験したように思います。男友達に勝つ、そんな少女でした。また、背中の開いたファッションや厚底の靴を履く、小学生にしてはませた(?)スタイルで、学校の有名人でした(笑)」

 小学生のころからダンスが好きだったジンガーは中学校に進学するや、本格的に歌手という職業を夢見るようになった。「小学生のころは歌手に対する幻想のみを抱いていたように思いますが、中学校に入ると、やりたい音楽や具体的な夢が出来上がっていきました」。ヒップホップが好きだったジンガーは、「YGエンターテインメントに入りたい」という一心でオーディションを受け始めたが、その道は険しかった。

<b>■現在のK-POPアイドルたちとともにダンスレッスンに明け暮れる</b>
 子供のころから歌手になる夢を育んできたジンガーは、中学校2年生からダンススクールに通い、歌手への第一歩を踏み出した。当時の仲間には、現在K-POP界で活躍中のアイドルグループのメンバーが多数いる。「スクールでともに練習していた友人らは現在、有名なアイドルグループのメンバーとして活躍しています。『4Minute』のヒョナや『KARA』のハン・スンヨン、『2NE1』のチェリン(CL)、『Wonder Girls』のソネも、当時知り合った友人です。特に、CLとソネとは仲が良かったんですよ」

 中学生だった彼女たちはともに音楽的な会話をしながら夢を追っていった。しかし、チャンスはCLとソネにまず訪れた。「ダンススクールの団長がオーディションをよく開催していたのですが、わたしはスクールにあまり通えていなかったため、出場機会を逃しがちでした。JYPに入ったソネを見て、『歌手の道はこんなにもつらいんだ』と感じていました。また、周りが次々と夢の一歩を踏み出していくのを見て、複雑な思いをしたのも事実です。当時は、周囲の環境のせいにもしていました」

 これまで各自の所属事務所で長期に渡り練習期間を過ごした彼女たちは、それぞれが活動し始めて互いの状況を確認することができたという。「ずっと連絡も途絶えていたのですが、ソネがデビューして初めての音楽番組で再会したんです。久しぶりすぎて一瞬ではわかりませんでしたが、後に懐かしさが込み上げてきましたね(笑)」

 こうして友人らが各自の道でひとり、ふたりと羽ばたく中、「じっとしてはいられない」という思いにかられ、ジンガーは自らチャンスを作り始めた。「中学校3年生のときに、初めてダンス大会に出て、BoAさんの『My Name』を踊り大賞を受賞しました。30万ウォン(約22000円)の賞金を受け取り、それがダンスでの初の収入となりました。それ以降も、ひとりダンス大会に出場し賞金を獲得していました」

 しかし、周囲から実力が認められてもチャンスは訪れることがなく、高校2年生まで事務所を見つけられないまま彷徨っていたという。「高校2年生のときに、少しスランプに陥りました。すると、ダンスはもちろん、成績も自然と落ち、両親にも成績表を見せられませんでした(笑)。そして、大学進学にも無関心になったのです」

 スランプに陥ったジンガーにとって、最も大きな力になったのは周囲の人々の影からの応援だった。「学園祭にわたしが出るとなったら、近所のおばさんやおじさんたちが見に来て応援してくれました。未熟な公演でも楽しんでくれている彼らの姿を見て、再び夢を追いかけ始めました」

 以降、全国のコンクールで金賞を受賞したジンガーは、より自信感に充ち溢れていた。「ダンスとラップは誰にも負けられない」という思いが、以後のジンガー自身の糧になるとは当時は誰も予想していなかった。もちろんジンガー自身もだ。(記者:パク・コヌク)


Copyrights(C)wowkorea.jp 0