生前のチャン・ジャヨン=(聯合ニュース)
生前のチャン・ジャヨン=(聯合ニュース)
2年前に自殺した韓国女優の故チャン・ジャヨンが直筆の手紙で性接待の強要などを訴えたとされる問題で、手紙はチャン・ジャヨンが書いたものでないことが確認された。これを受け、京畿地方警察庁は16日、チャン・ジャヨンの自殺についての再捜査を中断すると発表した。
 
 国立科学捜査研究院は同日、テレビ番組で公開された故チャン・ジャヨンの直筆とされる手紙について、「筆跡鑑定を行った結果、チャンさんのものではなかった」との結論を発表した。
 
 手紙は、現在刑務所に収監中でチャン・ジャヨンの知人と主張する30代の男がチャン・ジャヨンから受け取ったものとされていた。しかし、男から原本を入手し、筆跡鑑定を行った結果、チャン・ジャヨンの筆跡とは一致せず、男の筆跡と一致したという。
 
 このため、警察は男の自作自演である可能性が高いとみている。鑑定結果発表に先立ち、警察側は、「手紙がねつ造されたものと判定されれば、手紙に盛り込まれた内容の事実関係などは捜査する価値もない」との立場を示していた。 
 
 チャン・ジャヨンは2009年3月7日、「酒席の同席や性的な接待を強要された」とのメモを残し自殺。当時の事務所代表やマネジャーが起訴されたものの、事件はうやむやな形で終わり、接待を受けたとされる人物や何があったのかははっきりと特定されなかった。
 
 今回はテレビ番組がチャン・ジャヨンの直筆とされる手紙を公開し、再び波紋を広げた。テレビ局は筆跡鑑定で本人のものと判明したといい、警察も再捜査に乗り出していた。

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