スエ=(聯合ニュース)
スエ=(聯合ニュース)
韓国女優のスエには「しとやか」「清純」などといった修飾語が付いて回るが、本人はいささか気に入らない様子だ。

スエ(女優) の最新ニュースまとめ

 14日にインタビューに応じたスエは、「しとやか」といった枠の中に閉じ込められることを望んでいないときっぱり言い切った。女優として修飾語が付くことは感謝すべきだが、今後も進むべき道のりが遠いためだと説明した。

 同日に公開されたキム・サンマン監督のスリラー映画『深夜のFM』で、スエは謎のリスナー(ユ・ジテ)の人質となった娘を必死で助けようとするラジオ番組のDJ、コ・ソニョンを演じた。同作品への出演を決心したのは、強いプレッシャーの中、娘を守るために決然とした態度で対決するソニョンの姿が印象的だったことが決め手となった。スリラー映画というジャンルへの挑戦というよりは、強い姿で戦う女性を演じることへの挑戦だった。

 内面が強くなることを夢見ているというスエ。主演映画『炎のように蝶のように』で演じた明成皇后をはじめ、これまで演じてきた役の多くはしんが強い女性だった。今回見せたかったのは「母性愛と女性の強さ」で、「外柔内剛」を追求した。

 撮影では。精神的にも肉体的にもつらい面が多かったという。ストーリーは、序盤からラジオのスタジオという限られた空間で展開される。生放送中に謎のリスナーから脅迫電話を受けるシーンは、スリラー映画としては見ごたえがあるが、演じる女優として感じた恐怖感は倍に達したと振り返る。

 また、感情の変化を抑えず表出しなければならなかったが、プレッシャーのせいで体力の消耗も大きかった。後半部、悪党と直接対決するシーンではハイヒールを履いて走るなど、肉体的にもきつかった。
 「ラジオDJは姿が見られないのだから楽な履物を履いているのではと言ったら、監督が『それあだと全力疾走する切迫感が出ない』とおっしゃって。ハイヒールで走って、音を立てて転んだこともありますよ」。

 作品がどれだけの観客を動員できるかは予想がつかないと語るスエは、「多くの人に見てもらいたいけれど、自然の流れにまかせるしか」と話す。先日はキム監督、ユ・ジテとともに釜山国際映画祭にも出席し、観客とも交流した。
 「今回初めて観客と触れ合うことができて、情熱と良いエネルギーをたくさんもらって来ました。疲れよりも幸福感をいっぱい感じることができました」と笑顔だ。日ごろは午後10時や11時には床に着き朝早く起きる、朝型人間なのだという。釜山でも宿泊したホテルで朝6時半から朝食を取りにいったら、俳優はユ・ジテの姿しかなかったとか。

 スエは今後もさまざまな役を演じてみたいと思っている。主にドラマやメロドラマの要素が多い脚本が入ってくる方だが、「いろいろなことにたくさん挑戦したい」と意気込みを語った。

 現在は12月から放送が始まるドラマ『アテナ:戦争の女神』の撮影中だ。銃を撃ったり体当たりの対決シーンなども多く、撮影前日には4時間の練習を欠かさない。ドラマが終わる来年2月まで、日本、イタリア、ニュージーランドなど6カ国でのロケも予定されている。本格的な撮影はこれからで、今はウォーミングアップの段階だとか。このドラマへの出演もスエにとっては新たな試みで、「演じる役が複合的なキャラクターの持ち主なので役作りにも力が入る」と意欲的だ。

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